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イノシシで有名な京都の『護王神社』へお参りしてきました(2)

>(1)はこちら<

手水舎にももちろん、

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いのしし。しかも、けっこうリアル!

なぜこんなにも猪なのか?和気清麻呂公とイノシシの関係って?ということについても、詳しくは護王神社のホームページをご覧頂ければと思うのですが、簡単に紹介しておくと…その(1)でも軽く触れたように、真の忠告をしたせいで道鏡や称徳天皇の怒りを買ってしまった清麻呂公は、遠く大隈国(現在の鹿児島県あたり)に左遷されることになりました。

近畿地方から九州の鹿児島までの遠路、道中に清麻呂公は足腰を痛めて歩けなくなってしまいます。しかし、そんな時に、

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山から300頭ものイノシシの群れが現れて、一行を護って道案内したそうな。しかも、その時を境に清麻呂公の足腰はみるみる回復し、ふたたび立って歩けるようにもなったとか。

のちに清麻呂公は嫌疑も晴れて、都に呼び戻され光仁天皇や桓武天皇の下で要職に就き、平安京への遷都などさまざまな国家事業に手腕を発揮したそうですが、それもこれもイノシシのおかげということで…

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なるほど、護王神社のイノシシの像や狛犬が、どれも猛々しくて力強い表情してるのも納得かも。いろいろな困難や迫害から清麻呂公をお守りしなきゃいけなかったのだから、甘い顔なんてしてられねえですよね。

インバウンド向け?

手と口を清めて、ふたたび拝殿へと。

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ほれぼれしてしまうような、見事な巨大絵馬。美しいです。

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拝殿の前にはもちろんイノシシの狛犬。顔はかなりイカツいめですが、おしりはかわいいです。犬じゃなくてイノシシって、かなり珍しいですよね?

この拝殿を後ろ側から見ると、

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神楽殿っぽい?舞台のようになっています。そしてその前には木彫りのイノシシが。立ち上がって“WELCOME”と。

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インバウンド向け!?外国からの観光客がとっても多いですもんね、京都。この日も境内にはたくさんの外国人観光客の姿が。干支はもともと中国のものだし、国によってはヨーロッパ文化圏にも近いものがあるって聞いたことあるけれど、イノシシってどうなんでしょ?中国じゃ、たしか豚だったはず??

まあ、でも、海外からの皆さんも「オゥ!?」とか言いつつ楽しそうにおみくじ引いたりされてたんで、あまり僕らが気にすることではないのかも。

珍しい『招魂樹』

拝殿の奥には、これはおそらく中門なのでしょう。このさらに奥にはたぶん本殿があるのだと思います。

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こちらにも当然お参り。このお隣にも祈願殿という社殿があるのですが、その傍らに木が植えてありまして…

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『招魂樹』と書いて「おがたまのき」と読むそうです。その根元には

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紙垂の付いた串が刺し立てられています。これは『座立亥串(くらたていぐし)』という、この護王神社独特の願掛けの方法だそうですよ。

よく見れば、紙に願い事が書いてあります。

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招魂樹と、この『願かけ猪』に願い事を聞いていただくみたいです。少しコワモテのイノシシが多い護王神社ですが、こちらはちょっぴり可愛い感じ。

亥年にこのイノシシにお願い事をするのって、なんか良くないですか??このお参りが去年(2018年の冬)だったのが残念だよ…この写真を改めて見直して、今年もう一度お参りに行きたくなっています。

見どころいっぱいの神社

一通りお参りを済ませて、境内をぶらぶらと。

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これはスゴい!チェーンソーアートです。この神社に植えられていた樹齢300年の桂の木を使ったものだそう。

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『飛翔親子猪』という作品だそうです。

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社務所の前で。モザイクかけてますが、一人は外国人の方。おみくじの運勢はどうだったのでしょうか?

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ということで、僕もおみくじを。来年というか今年の運勢はどう??

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吉凶分かたずの末吉。微妙。。。

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しかし!縁談はよろし、待人は来るべしだそうで。これは悪くない!!

ちなみに、『待人』は別に恋愛の相手に限りません。性別問わず人と人とのすべての出会いを差すものですが、恋愛に限定した場合も、決して『片思いの相手と両思いになれる』という意味ではありません。大国主命が決めた運命の相手と出会うということです。

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御朱印帳ももちろんイノシシデザイン。袋が可愛い!!

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こちらがこの神社に祀られている和気清麻呂公。目先の欲にとらわれず、真の忠義を貫かれた方であり、そして日本で初めて『私学』を作ったお方でもあるそうです。

社務所の向かいには休憩所が。

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夏はめっちゃ暑いし、冬はキンキンに底冷えするし…京都観光は楽しいんですけれど、けっこう体力使います。こういうスペースって本当にありがたいです。もらったパンフレットとか御朱印とかも整理できますし。

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もちろんここもイノシシ尽くし。ありとあらゆるイノシシグッズが、

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所狭しと。いいなぁ、かわいいです…なんて思っていたら、

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本物!怖ぇ!!…でも、太古の昔からイノシシは、日本人にとって数少ない貴重なタンパク源だったのだから仕方ない。感謝して祀らねば。

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前回も書いたように、この護王神社って、境内はそう広くはないんですよね。それなのに見所が多いというか、長時間いても飽きないんです。でも、それでいて、全然ゴチャゴチャしていないんです。すごく整頓されているというか。

神社に対してこういう表現もどうかとは思いますが、「機能美」のようなものも感じたりして。

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さすが、平安京を作られたお方。平成も終わろうかというこの時代に、まだまだ和気清麻呂公の威光のようなものさえ感じてしまう神社なのでした。
そうこうしている間に、日もとっぷりと暮れてしまって。

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ライトアップというほどではないですが、提灯の柔らかい光が辺りを照らして。とってもいい雰囲気になります。

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おみくじや御朱印などは午後5時までですが、参拝だけなら夜9時まで大丈夫だそうですよ。神社って意外と早く閉門してしまうところが多いですが、護王神社はゆっくりお参りしても安心。

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なんか、とっても京都っぽい雰囲気かも!?

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亥年にこそお参りしたい、というかお参りすべき場所だと思います、護王神社。
ということで、恒例のおまけ。神社によってはあまり載せてほしくなかったりもする場合もあるみたいですが…

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2018年の冬にいただいた、護王神社の御朱印がこちら。イノシシ色はありませんが、繊細で美麗!“風雅”ってのはこういうことなのか!?と改めて思い知らされたりして。

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