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彼岸花いろいろ

インスタグラムなどのSNSのおかげで、私たちが忘れてしまっていたような場所や物が再評価されたりしていますが、

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こちらもそうではないでしょうか?彼岸花。ヒガンバナです。

この記事が公開される頃には、もしかしたら少し時期はずれになってますかね??9月の終わりから10月にかけてのお彼岸ごろに郊外へ出かければ、すぐ目にすることができるでしょう。曼珠沙華―「まんじゅしゃげ」とも呼ばれています。

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そして、地方によっては「シビトバナ」「ヤクビョウバナ」などなど…漢字にするとちょっと怖いような呼び方をすることも。

毒を持つ花としても知られています。田んぼや畑の土手でよく見かけるのは、作物を荒らす動物を追い払うため。

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同じ理由で、埋葬した遺体を荒らされないよう、お墓の周りやお寺にもよく植えられています。そのせいか、これまでは不吉な花として扱われがちでした。

植物なのに葉っぱがないところも、ちょっと異様というか…

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そんなヒガンバナも、ハッシュタグ検索すれば今や“美しい花”として、ズラッと写真が並ぶ…昭和世代の大人たちからすれば、ちょっと不思議な価値観かも?

検索に引っかかる画像の多くは、スタンダードな真っ赤なヒガンバナですが、

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こんな、黄色いヒガンバナを見かけることも増えてきました。これはショウキズイセン(鐘馗水仙)という、ヒガンバナ科の花。真っ赤なヒガンバナとも非常に近い品種だそうです。

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形もよく似ています。関東よりも北の方では、まだちょっと珍しいかも。どちらかというと南の方に多くて、四国や九州、本州南部では普通に自生しているそうです。

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違いといえば、色と、そして花びら大きさ。このショウキズイセンのほうが、花びら1枚1枚の幅が広いです。

もうひとつ、よく見かけるのが白いヒガンバナ。

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“白いヒガンバナ”と呼んでも間違いではありませんが、シロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)といったほうが園芸ツウっぽいかも。

このシロバナマンジュシャゲ、赤いヒガンバナと黄色いショウキズイセンが交配して出来たものだといわれています。

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遠くから見ると真っ白に見えますが、こうやって近くでよーく見てみると、ほんのり黄色みがかっているのが分かります。花びらの幅も赤と黄色の中間ぐらい?2つの種類の特徴をよく表しています。

この交配は人為的なものではなくて、自然に行われたものだといわれています。赤と黄色と白、この3種類が昔から国内に自生している、代表的な“彼岸花”です。

海外ではポジティブな花

赤・白・黄色だけではなく、SNS上では色とりどりのヒガンバナを見ることができます。私もちょっとお出かけしてフィールドワーク。こんなのを見つけました。

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ヒガンバナそっくり。葉っぱもありません。でも、花は鮮やかなオレンジ色。

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専門家の方によると、「実物を見ないとはっきり言えないけれど、おそらくはキツネノカミソリ(狐の剃刀)の仲間の、オオキツネノカミソリではないか?」とのこと。

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近くでよく見ると、紫や赤や黄色などなど、複雑な構成でオレンジ色を作り出しているのが分かります。

そしてこちら、近所の公園で今年の8月終わりごろだったかに、偶然見つけたものなのですが…

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葉っぱのない、スレンダーなスタイルはヒガンバナそのもの。でも、花の形は少し違うようにも思えるし、何よりも色がピンク。

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これはナツズイセン(夏水仙)という品種だそうです。もちろんヒガンバナ科で、欧米でも人気の高い花なのだそうですよ。

海外ではヒガンバナ科の花はリコリス(Lycoris)と呼ばれています。ギリシャ神話に登場する海の女神さま、リコリアスがその名の由来。日本とは違って、むしろ昔からポジティブなイメージを持った花壇の人気者です。

黒い蝶も…

こんな写真もよくアップされていますね、

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ヒガンバナと蝶。これはキアゲハかな?もしかしたらナミアゲハかも?真っ赤なヒガンバナに集まるアゲハ蝶の優雅な姿、たしかに写真を撮りたくなるような、素敵なコンビですが。

ここで1点、気になる事が。ヒガンバナって、たしか毒があるのでは?それとも、花や蜜には毒はないのでしょうか?

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専門家に聞いてみると、「花にも毒はある」ということ。

「昆虫の中には、外敵から自分の身を守るため、あえて毒のあるものを体内に取り込んでおくものもいる」のだとか。アゲハ蝶がこの時期に好んでヒガンバナに集まるのは、もしかしたらそのせいかも?ということでした。

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こちらはクロアゲハでしょうか。たしかに、アゲハ蝶はいろんな種類のものを見かけましたが、ハチやハナアブなどはほとんど見なかったような…もしかしたら、ドラクエの“まもりのたね”や、ゼルダの伝説のカチコチ焼き山菜を摂っているような気分??

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そういえば…クロアゲハやカラスアゲハなどの大型の黒いチョウも、かつては『死者の使い』とか『家に不幸をもたらす』などと、あまり好印象を持たれない存在だったはずですが。

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花に夢中になっている蝶って、スマホでも簡単に近寄って撮ることができますし。今やインスタ映えの隠れた名脇役になりつつあるという出世ぶり?ヒガンバナとともに、こちらもSNSのおかげで再評価されつつある、といったところでしょうか。

 

…ちなみに。

『ヒガンバナに葉っぱは無い』と書きましたが…実は、あります

ヒガンバナ科の多くは、他の植物たちとはちょっと違う1年を過ごします。葉っぱは花が落ちきった秋の終わり頃に生えてきます。そして、次の年の春頃には枯れてしまうのです。

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真冬に、ヒガンバナがいっぱい咲いていた土手や公園などを訪ねてみては?

枯れた雑草にまぎれて、濃い緑色をした、細ネギやニラなんかに似た感じの、細長いヒガンバナの葉っぱを見ることができるはずです。

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