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恋愛、そして“復縁”も!~貴船神社~【後編】

>【前編】はこちら<

 

『よく当たる』、そして『けっこう容赦なく“大凶”が出る』と噂の、貴船神社の水占みくじ。これまで一度も枯れたことがないという御神水に、拝受したおみくじを浮かべると…

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こんな風に、文字が浮かび上がってきます。小吉でした。恋愛は「腹立つことも堪えよ」ですか…ひとりぼっちなんですけれど。孤独に堪えろってことかな?

ちなみに、ここで大凶を引くとマジでヤバいことが起こるというウワサです。ただし、必要以上にビビらないで!これは「(避けられない不幸に対して)備えられる」ということ。もし、望まない結果が出たとしても、日々慎ましく過ごし、善い行いをして、運気を取り戻すことに勉めましょう!

中宮へ…

貴船神社の境内は、大きく分けて本宮・結社(ゆいのやしろ。中宮とも)・奥宮(おくみや)の3つに分かれています。

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並びの順番としては、本宮の次は結社なのですが…お参りするのは本宮→奥宮→結社の順に。これを『三社詣』というそうです。

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なので、本宮にお参りしたら、次はいちばん遠くにある『奥宮』へ。道中にも、このように灯篭が並んでます。日が落ちて暗くなったら点灯するって聞いたことがあります。

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こちらが奥宮。公式HPによると、ここが貴船神社建創の地なのだそうです。

真夏でもヒンヤリとした空気が流れます。異空間というか、異次元っぽい場所というか…不思議な一角。『霊場』という言葉の意味を思い知らされるような感じ。

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そして、この奥宮は『丑の刻参り(丑の刻詣)』の本場でもあります。

白装束に身を包み、頭に鉄の輪っか(五徳)を嵌め松明を立て、御神木に呪いの藁人形を打ち付けるイメージか。我を鬼神と成し、妬ましき女を取り殺さん…安倍晴明を扱った物語によく登場する「橋姫」は、ここで嫉妬に狂う鬼女と化したそうです。

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そういった、いわゆる“呪詛”としての一面ばかり強調されてしまいがちですが。本来の『丑の刻参り』とは、「マジで叶えてほしい願い事があるんです!」というものだそうで、別に恨みとか怒りに限定されないようです。

現在では深夜に貴船神社に立ち入ることはできないそうなので(丑の刻とは、夜中の1時~3時ごろのことです)、トンカチとか五寸釘とか持ってウロウロしませんように。

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杉と楓、別の種類の木が1つになって寄り添い合っている連理の杉。丑の刻参りとか、男女間のもつれっぽいこと書きましたが…

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奥宮は高龗神とともに玉依姫命という夫婦関係に縁の深い神様も祀られているそうなので、むしろカップルでお参りすべきところなのかも?

縁結びの本命・結社

ということで、最後にお参りすべきは結社(ゆいのやしろ)。

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本宮と奥宮にはさまれた、真ん中あたりにあります。縁結びや復縁のご利益を求めて貴船神社にお参りするなら、ここが本命といいますか。いちばん重要(いえ、本当は境内すべてが重要なのですが)な場所でしょう。

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御祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)。この姫は「とても醜かった」といわれています。

磐長姫には美しい妹がいて。その妹が嫁入りする際、父親が「では、姉も一緒に嫁に貰ってください」と差し出したところ、「いえ、妹さんのほうだけで結構です」と、姉の磐長姫は追い返されてしまったそう…

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磐長姫はそのことを深く恥じ、そして悲しんで。「こんな辛い思いをする人がいなくなりますように」ということで、“良縁”の神様になられたという。。。なんとお優しい女性神でありましょうか。

「姉を妹のおまけ扱いにするとは何事!?」などと、突っ込みどころはあったりもしますが。この辺りが日本の神話の興味深いところでもあります。(ちなみに、磐長姫は“不変”を司る神様でもあり、この結婚話が元で、人類に寿命ができてしまったというお話もあったりします)

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夫婦仲が冷え切ってしまった和泉式部が「夫の心がまた私に戻ってきますように」と祈り、願いが叶ったことから“復縁”のご利益もあるとされる貴船神社、

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和泉式部が詠んだ歌の碑もここにあります。

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ここから少しだけ離れたところには、和泉式部がお参りの際に身を清めたといわれている川も。『思ひ川』と呼ばれています。

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こちらは平成に入ってから寄進されたもののようですが、船の形をした巨岩『天乃磐船(あめのいわふね)』。重さ6トンもあるそうですよ。

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樹齢400年といわれる桂の木。注連縄が張ってあります。手を触れないように。

結社は奇岩や神木に囲まれている、まさにパワースポット。

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思いっきり深呼吸して、そして、心の底から思う存分に良縁や復縁をお祈りしましょう!!

デートに、家族旅行にも

写真はすべて今年の2月に撮ったものだそうですから、まだちょっと殺風景な感じがしますよね。でも、今ごろはきっと、青葉もみじがとっても美しいことでしょう。運が良ければホタルも見れるかも?

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縁結びが有名ですから、この日もやっぱり女性の参拝客が多かったようです。女子旅ですか、羨ましい!

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カップルや家族でお参りするのにもピッタリな神社だと思います。【前編】でも紹介した通り、京都の市街地からは少し遠いですが…

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参道にも見どころがいっぱい。少々お値段は高めですが、料亭や、

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貴船といえば川床料理の本場!この時はまだ閉まっていますが、たしか5月ごろからオープンするはずなので、今ごろは大丈夫かと。

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そんなに高くない、普通のお値段のレストランや食堂などもいっぱいありますよ。カレーそば?うどん?どっちでしょうか。京風ダシが効いてて美味しいんですよね!

 

水の神さまということで、魚釣りの『釣運』アップ(そんな言葉あるの?)に、そして『縁結び』や夫婦・恋人間の『復縁』に…と、貴船神社のさまざまなご利益について書いてきたのですが。

「どれもこれも、今の自分には関係ないなぁ。」って方、貴船神社の“きふね”には、“氣生根”という意味もあるそうですよ。“氣”が生じる、つまり元気が甦る場所ということ。最近お疲れ気味の方、お仕事頑張り過ぎている人にも救いの手を差し伸べてくださる神社だと思います。

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と、いうことで、いつものオマケ。貴船神社の御朱印。とってもシンプルで美しい!ゴテゴテとしていないところがいいですね。まさに“真水”といった感じ。余計な味や香りはありません。

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ちなみに、御朱印帳も水玉模様でとってもシンプル。これまた水のような、飽きがこないデザインです。いいなあ!!

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