先日、このコーナーに登場したクルマ部のように、ボーダーレスには、いくつかの“サークル”が存在している。 &
2018/07/13(金)
お米を茹でるだけでご飯が炊ける?『簡易炊飯袋』試してみました
アウトドア用品店などでちょくちょく目にする、「お米は洗わなくてOK!茹でるだけで簡単にご飯が炊ける魔法の袋!!」というようなポップ、以前から気になっていたんです。
『簡易炊飯袋』とかいうのだそう。生のお米を入れて、そのままお湯に浸けておくと、炊きたてのようなホカホカ白いご飯が簡単に出来てしまうそうな…ホントならまさに魔法!
本格的な夏もいよいよ近付いてきたことですし。釣りにキャンプにバーベキューに、“飯ごう炊さん”よりも簡単にアツアツご飯が炊けるのであれば…と、この簡易炊飯袋、今のうちに試してみることにしましょう。
お袋のワザ
さっそく、“簡易炊飯袋”と検索。いろんな種類があるみたいですが、
今回は『お袋のワザ』という商品を使用。目に付いたものの中で一番安かった(10枚入り300円ぐらい)のと、美味しいゴハン=オカンのワザという、温かみのある可愛いネーミングに惹かれました。
大きさはこのぐらい。
アウトドアで使うなら大きさは大事。荷物になるぐらいなら持っていかないです。その点これはコンパクト。そんなにぶ厚くもないし。リュックのポケットにも納まるようなサイズ。折りたたんでも大丈夫です。
ここもポイント高いですね、お米は洗わずOKというところ。水道が常設されているような場所ばかりではないですし、わざわざ無洗米を買うのもなぁ。お家の白米をそのまま持って行けるのは便利ではないでしょうか。
さっそく実践!
説明書きをよく読んで準備。
この、パッケージというかラベル自体が説明書になっていて、
しかも、折りたたむと計量カップになるという…荷物やゴミを少なくするアイディア、素晴らしい!
肝心の、お米を入れて炊く袋はこんな感じ。布というよりも厚手の紙っぽい?繊維が粗くてゴワゴワした手触り。特殊な素材みたいです。これが『お袋のワザ』のキモみたい。
ここに洗っていないお米(無洗米ではなく、普通の白米)を入れて…
説明書を折りたたんで作った軽量カップで「すりきり一杯」分にしてみました。これで100g(2/3合)だそうです。付属の竹串で袋の口を閉じて、
あらかじめ沸騰させているお湯(だいたい400ccぐらい。説明書に書いてありました)にそのまま投入!そのまま放置です放置。
沸騰させたまま20分~30分そのまま…正直、ちょっと時間かかるなぁ。焚き火や熾き日を使うなら問題ないですが、ガスバーナーやカセットコンロを使うなら、ちょっと燃費悪いかも。
ただ、湯加減とか火加減に気を遣わないのはいいですね。慣れてない人が飯ごうでゴハン炊くと、コゲができたり、芯の残ったゴッチン飯になってしまうことも多いですし。
フタはしないほうがよいそうです(ヌカくささをなくすため)。でも、それだとお湯が蒸発してしまう…でも、説明書には「1袋あたり400ccのお湯で」と書いてあるし。差し湯についての記述はないので、そのままガマン。なので、沸騰をキープできるぎりぎりの火加減がよいのではないかと。空焚き要注意です!
20分から30分茹でたら(というよりも“煮た”というかんじ)、フタのできる容器に移して。今回は自宅なのでタッパを使いましたが、フタができれば何でもいいみたいですよ、要は『蒸らし』をするということ。
フタを閉めて10分から20分ぐらい放置。いよいよついに出来上がりです!
お味の方は…?
10分から20分ぐらい蒸らしたら、
出来上がり!これが、簡易炊飯袋で炊いたゴハンです。僕の作り方がイマイチだったのか?ところどころベチャベチャしてたりパサパサだったりしたので、お茶碗に移す段階でよーくかき混ぜました。
見た感じはまさに銀シャリ。ピカピカでツヤツヤです。
で、味のほうは…正直、飯ごうでマトモに炊いたご飯よりも少し落ちるように思いました。白いご飯ならではの、甘味とかウマ味がちょっと足りないように感じます。おそらくはお湯の中に流れ出してしまったのではないかと。飯ごうや炊飯器だと、水も一緒に炊き込んでしまいますもんね。
とはいえ、それも少々落ちるというレベル。冷たいオニギリや真空パックのゴハンよりは、ずっとずっと美味しいです。芯もなくちゃんと炊けていたし。香りもイイ!
しかも、吹きこぼれや空焚きにさえ気を付けていれば、基本的には「放ったらかし」でOKというのも高ポイントでしょう。その間にオカズ準備したりとか、他のことができますもん。料理が苦手な人やアウトドア初心者でも、そこそこ美味しいゴハンが炊けるって素晴らしいと思いました。
見落としていましたが、説明書きには『防災』の文字も。そうですよね。お湯が沸かせる環境ならばゴハンを炊ける、しかも生米のままでOKなのだから、防災グッズとしても一級品でしょう。しかもこの袋、洗えば数回再利用できるそうですよ。
使い道はキャンプや釣りだけじゃない簡易炊飯袋。冒頭にも書いた通り、他のメーカーの商品もあるみたいなので、レビューというほどではないけれど、機会があればまたいろいろと試してみたいと思います。