昨年(2018年)の10月に値上げしましたね、タバコ。 愛用、というよりも敢えて“愛呑”と書きたい
2017/09/15(金)
最強“縁切り”スポット『安井金比羅宮』【後編】
これが有名な「縁切り縁結び碑(いし)」。
縁を切りたい相手のことを考えながら、碑の下段中央にあるトンネル状の穴を潜り、お札を貼り付けると、アラ不思議!あんなに目障りでうっとおしかった相手と、たちどころに縁が切れてしまうという…
前編でも書いた通り、この安井金比羅宮には恐ろしい程強力な神さまが三柱祀られています。今よりもはるかに“離縁”が難しかった頃から、数々の奇蹟を起こしてきた神社。
そして、この碑に貼られた、『形代(かたしろ)』と呼ばれる大量のお札。これを目の前にすると、単なる“おまじない”では済まないような気がしてきます。。。
縁切りの手順
ちょっと恐いことを書きましたが。
碑の横には、このように書いてあります。ここは『悪縁を断ち、そして良縁を結ぶ』場所であるということ。
単純に「キライな○○と縁を切りたい!」という願いはもちろん、たとえば『不運続きをストップして幸運が舞い込みますように』とか、『浪費グセを止めてして、貯金できるようになりたい』とか、『長年の持病が治って、健康になりたい』ということなども。
自分の妨げになっているものとサヨナラして、新しい自分になって前に進みたい!という人のための“生まれ変わりの場所”という風に言えるかもしれません。
で、その手順ですが。とっても簡単!しかも、詳しい説明書きが備えてあるので、戸惑うことはないはずです。特に予習の必要はありません。
たくさん人が並んでいたので、ちょっと盗み撮りみたいになってますが(苦笑)お賽銭箱に100円程度をお納めして、右隅に写っている『形代(かたしろ)』を1枚取ります。
『形代』とは、自分の身代わりになるもの。言わば自分自身でもあります。ここに、『切りたい縁』『結びたい縁』『願い事』など、自由に書き込みます。言語も文体も気にせず、何をどのように書き込んでも大丈夫みたいですよ。真剣に、心の底から願っていることを、正直に書くのが大事なんだそうです。
そして、思いを書き込んだ形代を持ち、心の中でしっかりと“切りたい縁”を念じつつ、あの『縁切り縁結び碑』の穴に正面から入り、
潜り抜けたら、今度は“結びたい縁”を肝に銘じつつ、裏から表(正面)へ。最後に形代を碑に貼り付けて完了です。
この写真を見ているだけだと、「えーっ、人前でこんなことするの、なんか恥ずかしいかも?」と思われるかもしれませんが。実際にこの場所の前に立つと、恥なんて言葉は吹っ飛びます。大丈夫です。
みなさん、メッチャ並んでます。行列が出来ていました。潜る順番待ち状態が続いてました。大丈夫です。ここにお参りに来ている全員が、あなたと同じ悩みを抱えているのですから。
ちなみに、外国の方も問題なしですよ。
このように、外国語の説明書きも多く備えられています…落書きだらけ。恐ぇえなぁ、バチ当たっても知らんぞ。日本語の落書きも多いなぁ。上田秋成の『雨月物語』を読んでみてはいかが??
絵馬も最強です。
とはいえ、やっぱりちょっと碑を潜るのは恥ずかしいかも…という方には、
絵馬です。【前編】で、いろんな有名人が書かれたのをちょこっと紹介したのですが、この安井金比羅宮は絵馬も強力なことで知られています。
すごい数の絵馬が奉納されています。やっぱり気になる…ちらっと拝見。
旦那さんと離婚した上で、さらに“旦那に不幸を”という、まさに怨念のこもった絵馬。しかし、「思ったことを正直にお伝えする」が、この神社のならわし。
同僚の退職を願う絵馬。『一同』かぁ…
ちょっと色々と生々しすぎたので、一部だけトリミングして。息子さんの交際相手らしき女性の名前がフルネームで書かれています。こういうのも親心というものか?
ご主人さんがバトミントンのサークル仲間と浮気されているのでしょうか。こういうのを見ると切なくなります。
そうかと思えば、こんなのも。
パチンコ必勝!負け続けを断ち切りたい!!という、微笑ましいものも…いや、笑ってはいけませんね。みなさん真剣な想いを込めておられるんですから。
「嫌ならイヤ、嫌いならキライって相手に言えばいいじゃん?」という方もおられるでしょう。でも世の中はそんなに強い人ばかりじゃありません。
藤原鎌足が藤寺を建立し、それが東山区のこの地に移され、崇徳天皇、大物主神、源頼政公という日本史にその名を轟かせる強力な三柱を祀ることになったのが元禄8年。
以来、300年以上もの長きに渡って、「決して強くない人」に力を添えてきたのが、この安井金比羅宮ということなのでしょう。
デートスポットにすべき?な安井金比羅宮
ちなみに、この安井金比羅宮から歩いて2~3分のところに、
崇徳天皇を祀る『廟』(びょう。お墓ではないけれど、亡くなった人の魂を祀り、祈りをささげる場所。イメージとしてはお仏壇が近いかも)がありますので、こちらにもお参りしておくと良いかも。
最後に、これはあくまでも個人的な意見ですが。
この安井金比羅宮のような“縁切りスポット”こそ、カップルで訪れるべき、デートスポットにすべき場所だと思います。
日本全国にありますよね?『○○にカップルで行くと別れる』という、都市伝説的な場所が。神社ではここの他にも、たとえば天満宮系や、女性神が祀られているところとか、あと「△△公園の池のボート」とか、某遊園地の観覧車などなど…
まあ、観覧車はよく分かりませんが、「天満宮は学問の神さまなので、恋愛は勉学の邪魔になる」とか、「女性神は嫉妬する」とか、「公園の池には水神さまが住んでいるから」というような、いかにもそれらしい解釈もあるみたいです…が。
そんなケチくさい神さまが日本にいらっしゃるワケがないと思うし、しかもそんな神さまが、数千年もの永きに渡り信仰の対象となり続けるなんて到底思えないのです。
単純に『本来、出会うべき、結ばれるべき相手ではなかった』から別れさせられた、ということではないでしょうか。
「この人こそ!」と想う相手とむしろ訪れるべきだと思います、縁切りスポット。お互いが正しく運命の相手ならば、何も問題は起こらないはずです。特に、この安井天満宮に祀られている崇徳天皇は、日本三大怨霊であると共に、熱き“愛の神さま”でもあるのですから。
まあ、くどいようですが。本当に本当に、あくまでも個人的な意見ですよ。「本当に別れちゃったじゃないか!どうしてくれるよ!!」なんて言わないで。信じるか信じないか、そこは各自の判断でお願いします!!