映像制作のボーダーレスの秘密

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『狂い咲きサンダーロード』の上映会に行ってきました

映像制作に関わっている身なら尚更、わざわざ映画館に行ったことぐらいで大騒ぎすることはないと思いますが。

この作品を観て来たといえば、騒いだりブログにアップしたりというのも許していただけるのではないでしょうか?

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『狂い咲きサンダーロード』!

単館系ミニシアターなどを中心に、ただいま全国各地でゲリラ的に上映中の名作。スクリーンで体感してまいりました!!

説明は今さら不要ですが…

1980年に作られた映画、狂い咲きサンダーロード。

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限定発売のポスター買っちゃった!ホントは自分ん家にこんなのを貼ったりするタイプじゃないんだけど。そのうち、ちゃんとした額に入れねばですね。

 

今さらですが『狂い咲きサンダーロード』とは、石井聰亙(現・石井岳龍)監督の名を一躍世に知らしめた、バイオレンス暴走パンク泥臭青臭かつダークすぎる青春群像劇。

北野武監督もオールタイムベスト10映画の中の1本に挙げる、日本映画史に確実に残る名作です。若い世代はどうなのでしょう?ある一定の年齢以上の映画好きには超有名な作品です。

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行方不明になっていた16ミリのネガフィルム発見が2015年のこと。

フィルムの修復、そしてブルーレイディスクでの再現および全国の映画館事情に合わせてデジタル化すべく“『狂い咲きサンダーロード』完全復活プロジェクト”が始動、クラウドファンディングで目標金額の400万円を達成(最終的には600万円を超える金額が集まったそうです)したのが2016年8月。

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昨年(2016年)末ごろから全国各地で上映会が開かれているのですが、どこも期間が短すぎて…「観に行きたかったけどタイミング逃してしまった!」という方も多いのでは?

シブすぎる昭和の映画館で!

そんな中、

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ようやく捕まえました!別府市にある『ブルーバード劇場』という映画館。シブすぎます。バトルロイヤル広場、バックブリーカー砦に負けない名前、ブルーバード劇場。

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雰囲気も昭和テイスト満点。70年近い歴史を誇る老舗の映画館だそうです。まさに狂い咲きサンダーロードを上映するために存在していたかのような映画館!

そんな映画館に集まる、

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魔墓呂死特攻隊(もしくはエルボー連合)の生き残りか!?と思ってしまう面々!

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いかにもな雰囲気でメッチャ怖かったんですが(笑)そこはこの映画を愛する者同志。お話ししてみるとイイ人ばかりだ!!

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年季が入りまくった館内の、至るところに狂い咲きサンダーロード。

昔、石井聰亙監督(当時)が、雑誌かなんかのインタビューで、「このタイトルを思いついた時、俺は自分のことを天才だと思ったよ」というようなことを仰っておられたように記憶するのですが…改めて見ると、たしかに凄いタイトルですよね、狂い咲きサンダーロード。

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中田秀夫監督の『ホワイトリリー』に、園子温監督作品のポスターも。いい映画館です別府ブルーバード劇場。ずっと残り続けてほしいなぁ。(※これは2017年3月に撮った写真です。現在の上映プログラムはブルーバード劇場へお問い合わせくださいませ)

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懐かしい感じの扉を開いて、いよいよです。ビデオやDVDでは何度も何度も観た作品ですが、デジタルリマスター&拡大映写で“体感”できるとは!!

感想

アッ!という間の98分でした。狂い咲きサンダーロードは映画館で観るべきだと思いましたよ。終わった後、しばらく座席から立ち上がれませんでした。

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石井監督たちの卒業制作であり、“自主制作映画”という側面もある作品なので、どうしてもスタッフの名前が先行してしまう(撮影は笠松則通さん)のですが、大きなスクリーンで観ると、

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館内に貼られていたポスターより。ジン役の山田辰夫さんの荒削り感とイキの良さに、強く強く惹かれてしまいました。どちらかというと脇役一筋の役者さんで、古くはテレビドラマ『野々村病院物語』や『ヘイ!あがり一丁』などで落ち着きのない3枚目っぽい役を、晩年は盟友の滝田洋二郎監督作品などで、しっかりと主役を支えるポジション(個人的には『壬生義士伝』の佐助さんが好き)を務めておられましたが。

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狂い咲きサンダーロードでの山田辰夫さんは文句の付けようもない主役で、そして、山田さんが演じた魔墓呂死のジンは、大人になっても割り切れない思いを抱えたたまま生きている僕らにとって、永遠のスーパーヒーローです。

 

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上映終了後もなかなか帰れない皆さんと僕。天国の山田辰夫さんも、こんな僕らを見てニヤニヤしておられることでしょう、きっと。

 

あの質感がデジタル化で失われるんじゃないか?と少し心配していたのですが、完全に杞憂に終わりました。個人的には確実に観やすくなっていると思います。暗闇での乱闘シーンなんて特に。そして何よりも音声が抜群に良くなっている!

セリフも聞き取りやすいし、この映画の重要なエッセンスでもある、劇中で流れる名曲の数々も。泉谷しげる、パンタ&HAL、THE MODS…『電光石火に銀の靴』が入ったアルバム買い直そうかな?とか思ってしまいましたよ。

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作品が作品だけに、少々アツくなってしまいましたが。バイオレンス&アクション映画であり、見方によっては青春映画でもあるし、パンクまたはロック映画という評価もなされているし、カルトムービーでもあり、もしかしたらバカ映画という風に捉える方もいるかもしれない『狂い咲きサンダーロード』。

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くどいようですが、絶対に映画館で観るべき作品だと思います。地上波テレビでは絶対に放送不可能な内容なので、全国各地で上映会が開かれている今こそ観に行っておくべき!!

公開情報はフェイスブックやツイッターなどSNSで入手するのが一番手っ取り早く、そして確実かも。本当にゲリラ的に、意外と身近な映画館での開催も多いようですよ。ただ、どこも期間が1~2週間と短い目なので、見つけ次第即行動すべき!ブレーキかけずに突っ走るべき!!

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