映像制作のボーダーレスの秘密

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映画『最高の人生の見つけ方』に出てきたコーヒー

さて、いきなりですが。

皆さんは、映画『最高の人生の見つけ方』(原題:The Bucket List)、観たことあるでしょうか??

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(写真の出典:Amazon)

監督は『スタンド・バイ・ミー』や『恋人たちの予感』『ミザリー』などでも有名なロブ・ライナー。2008年に公開された映画で、ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマンという2大スターが共演したことでも話題になりました。

大金持ちだけど寂しい人生を送ってきたカーター・チェンバースと、人並みの幸せに心の底で疑問を持ちながら生きてきたエドワード・コールが、2人とも『余命半年』を宣告されたことによって意気投合(?)これまでの人生で“やり残したこと”を実現させるために世界を旅するハートフルなコメディ映画です。

 

ネタバレを避けるため、詳しい話はヤメておきますが。この映画のカギを握るといっても過言ではない、重要アイテムなのがコピ・ルアクというコーヒー。

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(写真の出典:Amazon)

このコピ・ルアク、愛好家の間では幻のコーヒーとも言われているのだとか。

幻だけあって値段も破格。この写真のコピ・ルアクは100gでなんと6000円以上!スーパーで見かけるレギュラーコーヒーの粉って、だいたいが400~500gで500円ぐらいですよね。

なぜコピ・ルアクがこんなにも高価なのか?というのは、映画『最高の人生の見つけ方』のネタバレに大きく影響するので、ここでは伏せておきますけれど(皆さんもググったりする前にまず映画観るべき!)、劇中でジャック・ニコルソン演じる大富豪のカーターが「世界一貴重な飲み物」と言いたくなるのも分かるというもの。

しかし!

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ベトナム支社に出張していたスタッフからのお土産として、このコピ・ルアクをいただきました!

値段は100gで2000円ぐらいだったそう。これとて決して安いとは言えませんが、なんとかギリギリ庶民がお土産として買って帰れるレベル。

これは早速、飲んでみたい!!

プロの喫茶店スタッフさんに

あまり知られていないかも?ですが、実はベトナムって世界第2位のコーヒー豆輸出量を誇る、いわばコーヒー大国

このお土産も、来遠橋で有名な観光地のホイアンで買ったものだそうです。

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せっかくの逸品なので、スタッフが以前アルバイトしていた喫茶店にお願いして、プロの方に淹れてもらうことにしました。

訳あってお店の詳細はナイショですが、コーヒー専門店というよりは、いわゆる“街の喫茶店”という感じのお店。創業50年近い歴史を誇る老舗だそうです。

開封すると、あたりに柔らかい甘さが広がる…すごくイイ香り。

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普通のレギュラーコーヒー状態ですが、とても薄い茶色です。そして中挽き~細挽きぐらい?細かいめに挽いてあるのも印象的。

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見た目はいつも飲んでるコーヒーとそう変わりませんが。香りがぜんぜん違います!ふんわりと甘い香りというか、なんとなく懐かしい匂いというか。

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「もう、何千杯のコーヒーを淹れたのか分からない」という、年季入りまくりのドリップケトルにお湯を沸かしてもらって、

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「ウチは普通の純喫茶だから、こんな高価な豆なんて使ったことないよ!濃い目にする?アメリカンみたいに薄くする?」と聞かれ、戸惑う編集部…とりあえず「いつも通りでお願いします」と返事。

ちなみにこちらのお店では、一人前のときは粉を100g~150gぐらい、二人前を同時に淹れるときは180g~260gぐらい(粉の量が増えると抽出の比率も変わるので、同時に多く淹れるときは時は心持ち減らすそうです)、あとはお客さんの好みに合わせて濃さを変えているのだそうな。

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とりあえず今回は二人前(コーヒーカップ2杯分)作ってもらうことに。

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「わぁ!ウチでいつも使ってるのよりも細かいから、感覚がなかなか掴めないよー!!」と言いつつも、さすがにこの道のプロ、すぐに軌道修正して、

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おいしそう~!ここまで普通のコーヒーとそうは違いません。しかし、何度も書きますが、あたりに漂う香りは全く違います。

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で、完成!!…って、スプーンが逆ですね、これは慌ててセットした編集部スタッフのミスです。申し訳ない。。。そこにはどうか目を瞑っていただいて、これが映画『最高の人生の見つけ方』の重要な小道具、コピ・ルアクです。

もちろんブラックでいただきましょう。このコーヒーの製法を知っているだけに、緊張で少し顔がこわばりつつも、さっそくひと口ゴクリと。

…最初の印象は「スッキリしている!」です。ブラックコーヒーが苦手な人が感じる、あのとげとげしい苦味とか、後口に残る渋味のようなものは一切ありません。むしろ、ほんのりとした甘味さえ感じます。

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それなのに、味は完全にコーヒーのそれ。これまで飲んでいたコーヒーとは別の飲み物なのに、それでいてハッキリとコーヒーだという…全く不思議ですが、こうとしか表現のしようもないです。そして、何度も何度も書きますが、香りが素晴らしすぎます。

劇中で「なんとも言えない風味と香り」と紹介されていたのですが、本当に何とも言えなくなってしまうとは。

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協力してくださった喫茶店のママさんに飲んでもらったところ、「美味しい!コーヒーにアロマオイル的なものを加えたみたい。」だそうです。そんな飲み物聞いたことないけれど、たしかにそうかも?高貴な風味です!!

注意点が…

思っていた以上に美味しく、そして不思議なコーヒーだったコピ・ルアク。初めて『最高の人生の見つけ方』を観て以来、ずっと飲みたいと思っていたコーヒーです。夢が叶いました。

 

で、喫茶店から戻ってきて、ネットでアレコレ資料を集めていたら。

『観光地で売られているコピィ・ルアクには偽物が多い』という不吉な言葉がやたらと引っかかる…

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そう言われれば。このパッケージの写真、なんだかピンボケしているみたいに見えるかもしれませんが。これ、パッケージのラベルが元からボンヤリしているんです。まるで、昔のプリンターで写真をプリントアウトしたような感じ。

偽物が多い…これはベトナムに限らず、世界中のコーヒー産出国のコピ・ルアクに言えることのようです。特にお土産物屋さんで安く売られているようなものには。うーむ、このパッケージのチャチいラベルを見れば見るほど、「これもまさか!?」なんて勘ぐってしまう。。。

コピ・ルアク自体が、普通の製法のコーヒーとは全く異なるものなので、単純に“ニセモノ”というよりも、『まっとうな作られ方をしていない』ものが多いとか。

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とはいえ、そういうところも織り込んで、映画好きなお友達にプレゼントするなら、きっと喜んでもらえるはずです、このコピィ・ルアク。相手が『いくつもの病院を経営している』というような人なら別ですが、いつも飲んでいるコーヒーとは全然違う美味しさだったのは事実なので、話のタネ程度に買い求めるなら充分アリな気もするのですが…

チャンスがあれば、これが本物のコピィ・ルアクなのか?もし違うなら、本物ってどんな味なのか?も追跡調査したいと思います。

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