映像制作のボーダーレスの秘密

岡本 良太
岡本 良太
エンタメ
LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

ニューロティカのドキュメンタリー映画『あっちゃん』を観てきました。

『映画・ドラマ』のコーナーにしようかと思ったのですが、彼らのことはやっぱり『音楽』のコーナーで扱うべきでしょう。

ニューロティカと、そのボーカリスト・アツシを追ったドキュメンタリー映画『あっちゃん』を観てきました。

 

ニューロティカとは?

“ニューロティカ”と聞いて、「あぁ、あのピエロメイクのバンドね」と思い浮かぶのは、たぶん40代で、しかも、若い頃にかなりロックを聴いていた人たちだけだと思います。

ボーカルの“あっちゃん”ことアツシを中心に1985年に結成したパンク系のバンドで、このコーナーでもちょくちょく取り上げている『バンドブーム』の中、一躍メジャーシーンの中核を担う存在になっていた人たちなのですが…

 

ブームの終焉、メンバーの相次ぐ脱退で、何度もバンド解散の危機に直面。

 

しかし、そのたびに、不死鳥というよりもむしろゾンビのごとく(笑)倒れても倒れてもボロボロになりながら立ち上がってきた、まさに奇跡のバンドです。

 

“パンク系”と書きましたが、なんというか、パフォーマンスは不マジメというかオチャラケ的というか…当時のゴリゴリに硬派なハードコアパンクシーンとは一線を画していた、一風変わったバンドです。

映画チラシから写真を。ちなみにボーカルのアツシさんはこんな感じ。

P1040837-1

途中、一時期は素顔(写真の右側がその素顔です)でやってたこともありましたが、基本的にはこのピエロスタイル。ちなみに50歳!

 

今年はバンド結成30周年。オリジナルメンバーはボーカルのアツシさんだけになってしまっていますが、相変わらずの“ロティカ流パンク”は健在です。

そんな、“アツシ生誕50周年、ロティカ結成30周年”を記念(?)して作られたドキュメンタリームービーが、この『あっちゃん』なのでした。

 

ちなみにコチラが予告編です。

 

 

渋谷へ…

いわゆる“単館系”の映画なので、全国どこでも観られるというものではありません。東京では『渋谷HUMAXシネマ』というところだけでの公開でした(※現在は上映終了しています)。

 

田舎モノには眩しすぎる街、渋谷…

P1040821-1

めっちゃオシャレな映画館ですね、『渋谷HUMAXシネマ』って。隣がディズニーストアだし。ぜんぜんニューロティカっぽくなくて、ちょっと笑ってしまいました。

 

中に入れば、

P1040825-1

ちゃんとここで上映されているみたいで安心。あまりにもオシャレな映画館だったんで、間違えたのかと思いました(笑)

 

映画の内容は?

アツシさんの実家はお菓子屋さん。

どこにでもあるような町の駄菓子屋さんです。

そのお店の仕入れに向かうアツシさんの姿から、このドキュメンタリー映画は始まります。

 

年老いた母親といっしょに駄菓子屋さんを切り盛りしている日常の姿に、これまでロティカ&アツシさんが歩んできたバンド人生が絡まるような構成。

バンドブームが去っていく中で、バンドメンバーたちが次々と脱退していき、たった一人になったアツシさん。

 

自分よりも遥かに若く、キャリアも浅いバンドたちに混じってライブしなければいけない状況が続く中も、母親といっしょに駄菓子屋を切り盛りしつつ。

何度も解散の危機を迎えながらも、本人のド根性と、そして周りの人たちの支えで乗り越えていった、30年間の歴史がかなり赤裸々に語られています。

 

そんな、「アツシさんを支えた人たち」の話も織り込まれているのですが、このメンツがすごい!

 

THE STAR CLUBのHIKAGE、ジュンスカのカズヤ、筋肉少女帯の大槻ケンヂ他多数。

 

ミュージシャン系以外でも、宮藤官九郎、まちゃまちゃ、東京ダイナマイトのハチミツ二郎、セクシー女優の蒼井そら…などなど、この顔ぶれを見ても分かる通り、ありとあらゆるジャンルの人たちから愛されているボーダーレスなバンドなんだなぁと、改めて感じましたね。

 

若い人たちにこそ観てもらいたい映画

トータル103分のドキュメンタリー映画。アッという間に終わった感じ。

 

ロビーに出て、あたりを見回してみると…

P1040830-1

そこらじゅうに貴重な写真やポスターたちが!

P1040828-1

おなじみのステージ衣装もディスプレイされていました。

 

個人的には…ニューロティカ直撃世代の僕らなら当然楽しめる作品なのですが。

僕はあえて、ニューロティカを知らない“若い人たち”にこそ観てもらいたい映画だな、と思いました。

 

大切な仲間たちが次々と去っていき、レコード会社からの契約も切られ、いつ解散してもおかしくないようなドン底を何度も味わい、そしてその度に立ち上がってきたからこその30周年です。

スクリーンを通じて、アツシさんからの「簡単に辞めてしまうんじゃねぇぞ!!」っていうメッセージが、ビシビシ伝わってきました。

 

そして…ステージを降りた後の“裏の話”も赤裸々に。

「ツアーTシャツの原価って、1枚たったの☓☓円なんだぜ!マトモに音楽なんか作ってる場合じゃないよな(笑)」というようなリアルな話も!?

 

バンド活動はもちろん、集団で何かを成し遂げるには“経営”の概念が必要なんだな、と、改めて思いましたね。

 

まだまだ上映中!

実はこの記事、今年の春ごろに書いたものでした。

何となく、いろいろな事情が重なり、公開するタイミングを失ってしまい、映画の公開の方も夏前頃までということだったので、そのままお蔵入りしていたのですが。

 

つい先日、ニューロティカのライブを観に行ったら、アツシさんがMC中に「まだまだ上映しているぞ!」と叫んでおられるではないか!

単発的にではありますが、今も全国を転々と移動しつつ、各地で上映会が開かれている模様。この辺も、ツアーにまみれたニューロティカっぽいです。

 

なので、あえて今回記事にしてしまいました。

 

もしかしたら、皆さんのお住まいの街にも『あっちゃん』がやって来るかも!?

 

音楽好きなら、ニューロティカの予備知識がなくても、“ドーランの、下に涙のロックスター”的生きザマを楽しめる作品だと思います。

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事一覧

年末ジャンボ宝くじ、ちょっとだけマジで当ててみたい【その3】
映画で観る『バンドブーム』(その1)
年末ジャンボを当てたい!宝来宝来神社編