映像制作のボーダーレスの秘密

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ご当地情報・西日本編
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初めての神戸ルミナリエ

時期的に、なにかクリスマスっぽいものを…ということなのですが。以前に横浜のイルミネーションも紹介してあるし、他にどこかいい場所はないものか?と考えているうちに。

幸か不幸か、兵庫県神戸市にある実家がちょっとゴタゴタしたので、大慌てでプチ帰省。

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タイミング良く?というか何というか、ちょうど神戸ルミナリエの期間中だったので、空いた時間にちょっと覗いてみようかと…えーっ!?12月7日~16日までの2週間だけ!?クリスマスイベントとは言いがたいけど。以前はもう少し長期間だったはずなのになあ。

凄い大行列!

神戸ルミナリエ…阪神・淡路大震災で亡くなられた方々の鎮魂、そして神戸復興のシンボリックなイベントとして、1995年にスタートした光の祭典です。今年(2018年)でもう24回目の開催になるんですね。

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スタート地点のJR元町駅。以前ほどではないにしても、全国的なニュースとして取り上げられることも割と多いルミナリエ…じつは僕、生まれも育ちも神戸なのですが、見に行くのは初めてなんです。仕事ではちょこっと関わったこともあるんですけどね。

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元町に降り立った瞬間…なんという人の多さ!目の前に人・人の大行列!

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警備の方?それともイベントのスタッフさんかなぁ?「立ち止まらず、そのまま行列にの後に付いていってください!」というようなことを、大声で叫んでいます。

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元町センター街入り口。ちょうどこの辺り、リドリー・スコット監督の映画『ブラック・レイン』のロケ地だったんですよね。(ホステスが銀行の貸金庫からニセ札の原版を持ち出して、タクシーに乗り込むところのシーンだったかな?)

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中華街の入り口。

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大丸の神戸店。ちなみに「こうべてん」ではありません。正しくは「こうべみせ」と読みます…というように、ルミナリエ会場までの神戸の名所を、写真とともに紹介していくつもりだったのですが。

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とにかく凄い人の数。まるでハロウィンの時みたい。警察官やスタッフさんたちが「立ち止まらないでください!前の人に続いて歩いてください!」と常に注意を呼びかけている…

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なので、写真も歩きながら動きながらの撮影。立ち止って、構えてシャッターを切ることもできず。まあでも仕方ないですよね。厳密に言うと神戸市のことではありませんが、2001年に起こった悲しい群集事故のこと、僕らは忘れてはいけないと思いますし。

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とはいえ、ここは神戸元町の、いわゆる旧居留地周辺。きれいなお店とかもいっぱいあるんですけれど…プライベートで訪れる初めての神戸ルミナリエ、こんな風に一切の寄り道もできず、まるでベルトコンベアにでも乗っているかのように止まることもできず、ただ行列のあとを付いて行くだけだったとは!?

インスタやツイッターに写真をアップしている人たち、一体どうやっているんでしょうか?

心が洗われるような瞬間

時間にして、だいたい30~40分ぐらい?

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街を彩るイルミネーションもクリスマスっぽくて、それなりに美しいんですけれど。

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立ち止れないし、ただひたすら歩き続けるだけ…まあまあシンドイです。小さいお子さん連れてるお父さんお母さんたち、大変だろうなぁ。

なんてことを考えながら、行列の後をゾロゾロと歩いていると、少しだけ先頭のほうで、「おおー!」とか「わぁ~!」とか、なにやら歓声のようなものが聞こえてきて。

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曲がり角の先に、あれは!…おおーっ!!たしかに声が出そうになります。ひときわ明るいモノが目に飛び込んでくる感じ。あれがルミナリエでしょう!!

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警備の人たちが「立ち止らないで!立ち止らないで!!」と大声で注意を呼びかけてくれていますが…やっぱり、ちょっとだけ立ち止ってしまいますよね。みんなスマホやカメラを構えて写真撮りまくり。

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まあ、それも仕方ないのかも。写真やニュースの映像などで見るのとは全然違います。デカいし、とっても綺麗だし。

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そして、神戸出身の人なら、またその思いも格別だと思います。阪神淡路大震災のとき、このあたり一帯はまるで廃墟のようになっていたものですから。夜なんて街灯ひとつ灯らない、ただの真っ暗な空間でしたから。

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元町~三宮あたりがこんなにも明るくて、しかも、周りにはこんなにもたくさんの人たちがいる。嘘みたい。夢のようです。あの頃を覚えている人なら、これを見ただけで泣けてくるはずです。

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光のトンネルの中を歩いていく…「生きてるなぁ、俺は」というような気分になったりして。他府県の人からしたら「そんな、大ゲサな!」ってなもんでしょうけれど。まあ、たしかに少しオーバーなんでしょうけれど。

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光のトンネル、けっこう長いです。

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そうそう、ルミナリエは入場無料ということもあって、資金的に厳しい状況が毎年続いているという話もよく耳にします。地元紙などにはニュースとして取り上げられることも多いくらい。

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暗くてちょっと分かりにくいかもですが、各所で募金の呼びかけも行われていました。もちろん僕も、ほんの少しだけですが寄付をしましたよ。

そんなこんなしつつ、光のトンネルを抜けると、

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メイン会場ともいうべき、東遊園地周辺に。

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地元の人の中には、JR他各線の『三宮駅』(電車によっては『三ノ宮駅』と書かれている場合も)で降りて、ここだけを見て帰る人も多いみたい。

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広場になっているので、ここではイルミネーションをじっくりと堪能することができます。もちろん、人でゴッタ返し状態ではあるんですけどね。

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イルミネーションって、間近で見るとこんな感じなのかぁ。

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そうや!来年の2019年はラグビーのワールドカップが開催されるんですよね。神戸といえば、実はラグビーが盛んなお土地柄でもあります。
この広場に設置されている、

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鎮魂の鐘。冒頭でも少し触れたように、神戸ルミナリエは阪神・淡路大震災で亡くなった10万人を弔うための儀式でもあります。

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こんな風に、紐を引っ張って鐘を打ちます。別に神戸に縁のある人だけの行事ではありません。

この音色を聞くと、さすがに少し泣けてきたりもしました。1995年の1月17日、個人的には平成でいちばんの出来事でしたし。人生もガラッと変わってしまいましたし。もう間もなく24年経つのか。

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などと、地元の人間はどうしてしんみりとしてしまうのですが、観光に訪れた他府県の方は、せっかくなんで神戸の夜を楽しんでもらいたいとも思うのです。

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東遊園地あたりにはルミナリエ期間中に出店とか屋台もいっぱい並びますし、今回は紹介しきれませんでしたけれど、カメラやスマホに収めたくなるような風景はまだまだ他にもたくさんありましたし。

まあ、出身者の僕でさえも初めて訪れたぐらいなので、他府県の方々が興味を持たれるのかどうかもよく分かりませんが…この時期に京都とか大阪に観光に来られた方は、せっかくなので、少しだけ神戸まで足を伸ばしていただいて。チラッとでもルミナリエを覗いていただけたら、地元の人間として嬉しいかぎりです。

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帰り道、久しぶりに元町駅近くの餃子専門の店『瓢たん』に寄っていこうと思ったら、おおお!?ここも大行列じゃないか。ちょっと楽しみにしてたんですが。残念!!

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