映像制作のボーダーレスの秘密

編集部
編集部
ご当地情報・西日本編
LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

お酒と庭園とネコの神社【前編】

なにやら、呑気でユルやかななタイトルではありますが…じつはそう大したことも起こらなかったんですよ。。。お気楽に読み流していただけることを願いつつ。

ネコの神社として有名な、京都の『梅宮大社(うめのみやたいしゃ)に行ってきました。

駅から近い神社

阪急電車の嵐山線に乗って、松尾大社駅で下車。

P1260606-098

いかにも京都っぽい、和な雰囲気のホーム。

P1260604-09

お隣はもう嵐山です。関西人からしたら、京都の西のはずれというイメージ。ちょっとだけ遠い京都という感じです。

改札を出るとすぐに目に入ってくるのが、

P1260609-67

駅名にもなっている、松尾大社の大鳥居。お酒(日本酒)の神様を祀る神社であり、そして比叡山を仕切る程に強い霊力を持つ神社でもあります。

お使いが“亀”ということで、爬虫類好きにもオススメのスポットではあるのですが、こちらはまた別の機会に。

P1260614-67

今回は松尾大社とは逆の方向、桂川のほうに向かって歩きます。

P1260615-098

川が流れていて、河川敷には楽しそうな子供たちやカップルの姿。

P1260618-0912

そして、川に架けられた橋の付近はだいたい渋滞してるという…阪神間に住んでる人の、京都の街に対するイメージ通りの光景。

○○めないで~、ああ▲▲ないで~、かつらがわ~♪などと、歌詞の記載は問題があったら困るので伏字にしつつも、渚ゆう子さんの『京都慕情』(個人的にはサニサイという京都のバンドのカバーver.がオススメです)を口ずさみつつ、

P1260627-098

10分ほど歩くと、こんな看板が見えてきます。

この路地の奥に、

P1260631-09

今回の目的地、梅宮大社があります。

本来はお酒の神社ですが…

絵に描いたような、見事な明神鳥居。

P1260635-89

松尾大社と同じく、こちらもお酒の神様である大山祇神(酒解神)を祀る神社ですが、たしか梅宮大社のほうが歴史は古かったはず。

さっきから電線やアンテナが邪魔だ、とおっしゃる方もおられると思いますが、個人的には、これこそが京都の神社という気がします。

P1260641-78

庶民の生活の場である住宅街に、こんなにも由緒正しい神社が普通に建っているということ。境内はかつて(今でも)大火事や地震の際の避難場所でもあったでしょうし、子供達が安心して遊べる場でもありますし。

P1260643-098

その名の通り、あちこちに見事な梅の木が。

P1260646-098

そして、楼門には酒樽が納められています。

お酒を祀る神社としては日本最古ともいわれているそうです。また、古くから子宝・安産の神としても信仰されているそう。

P1260648-09

ですが、最近はネットなどを中心に“ネコが住む神社”として話題になったりしていますね。

宮司さんが奥さんのために買ってきたネコや迷い込んできたネコ、そしてその子供たち…さすが子宝と安産の神社らしく、一時は子ネコが増えすぎたちりもしたそうですが、ご近所に住まわれている方々に里親になってもらったりもして、現在は10数匹のネコが住み着いているということ。

P1260638-098

子宝や安産についてのご利益は遠慮させていただきますが、お酒の神様には誠意を持ってお参りさせていただきたい。

そして、もちろん、ネコとも触れ合いたい!ネコ好きならば当然です。

ネコの姿はどこに…?

これは拝殿でしょうか?

P1260654-09

いかにも京都の神社らしい、均整のとれた見事さ。

P1260660-09

水神の化身、龍があしらわれている水盤。さすがお酒の神様。日本酒は水が命ですもんね。

P1260743-098

ご神酒っていうのでしょうか?奉納されている酒樽の数々。

P1260742-98

これが掲載されている頃はもう桜の時期になっているのでしょうが、この時はまだ梅が見頃。いい香りが境内に広がっています。

参拝に訪れている人、みなさん口々に「きれいだね~」とか「素晴らしい神社だね」などと仰りつつ、しかし、目線は下の方、隅々をきょろきょろと。

口には出さないけれど、おそらく皆さん「ネコはどこにいるの?」が本音だったと思います。僕もそうでした。神社には本当に申し訳ないけれど、僕も同じ気持ち。

P1260668-012

こちらが本殿でしょうか。こじんまりとしていて派手さはないですが、だからこそ美しい、由緒正しい日本の神社です。

ついつい建築物や梅の花に気を取られてしまいますが、

P1260667-098

本殿すぐそばに植えられている松がまた見事なんですよね。葉を一年中落としきらない、常に緑に色づいている松の木は、日本庭園の陰のヒーローです。

…などと、見事な梅宮大社の境内に満足はしつつも、本音はやっぱりネコに会いたい!

庭園で、ついに!?

しかたなく、と言ったら語弊あるかもですが、

P1260687-098

550円の入苑料を払って(ここは初穂でも玉串でもなく、入苑料と書かれていました)敷地内にある神苑(庭園)に入ることにしました。

京都にはまだ冬の気配が大いに残るこの時期、日本庭園は完全にシーズンオフだとは思うのですが…もしかしたらココでネコたちが遊んでいるのかも?せっかく京都まで来たんだし、梅宮大社のすべてを満喫して帰りたいのが人情というものです。

P1260696-908

植物園内をのんびりと散歩できるような、すばらしい庭園です。

少し殺風景に見えるのはシーズンオフだから。

P1260691-098

今は梅ですが、植えられている草木をよく見ると、

P1260695-098

春の桜から秋の紅葉まで、一年を通して何かしらの見頃を迎えられるような配慮がなされています。

P1260704-098

ほんの少しだけ、早咲きの桜も。

P1260698-098

きれいです。京都の神社で見る桜。

この庭園内でも、あちこちで「きれいだね~」とか「気持ちいいね~、お散歩できて」という声が聞かれるのですが…やはり皆さんの視線は下の方に、草むらの中に。

たぶん、ネコの姿を探しておられるのでしょう。僕だって同じです。庭園を楽しんでいるようなふりをしつつも気分は猫探偵。

P1260706-0987

草むらをかき分けるように歩き、あっちこっちキョロキョロ…で!

P1260711-098

あれは、もしかして!?

P1260712-098

おおっ、ついに会えた!

でも、はるか遠い森の奥のようなところに、しかも寝てるし!

【3月31日(金)公開予定の後編につづく】

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事一覧

いかにも神戸らしい!?オシャレで個性的な街『トアウエスト』(
10月にお参りすべき?な出雲大社【前編】
「あの世」と「この世」の境目―黄泉比良坂【後編】