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佐賀のお祭り、唐津くんち【後編】

>【前編】はこちら<

 

ニュース映像や動画サイトなどで、これまでに何度も曳山が動いているところを見たことがあるのですが、

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残念ながら、それらでは笛と太鼓の音色を再現できていないのだった…この感動をお伝えしたく、僕も慌ててスマホで動画撮ってみたのですが、

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なんせ20万人の観客の最後尾でしたから、雑音しか拾えない。やはり専用のマイクとセッティングが必要です。。。笛の音も太鼓の音も、現場ではきれいに聴こえてたんですけどね。これはもう、やはり実際に現場で耳を傾けていただくべきかと。

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勇壮な掛け声と観客たちの歓声と楽器のアンサンブル、目の前を通りすぎて行く美しいヤマの数々。秋のお祭りでありながら、芸術家のパレードに参加しているような気さえしてくる…ああ、返す返すも遅刻を激しく後悔。もっと早くに到着して、いい場所取っておくべきだった!

受け継がれる曳山たち

曳山が町内を走るパレード“お旅所神幸”は夕方4時半ごろに終了。

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14体の曳山を、それぞれ管理する町内の蔵に収納させるのですが、これも唐津くんちの一つの見せ場というか、ツウの間では見どころの一つになっているみたい。

2トン以上もあるというこの大きな曳山を、民家の間の細い路地で…

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グイッと方向転換。もちろんすべて人力。電柱などにぶつけたりしないように、慎重に慎重に向きを変えて。

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バックで車庫入れ(?)無事に完了すると、オオッという歓声と拍手が自然発生。たしかに見応えのある、迫力満点の行事でしたよ。

 

これが終わると、2日目のイベントは終了みたいです。関係者や曳き手のの皆さんもホッと一息という感じ。

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新町という地区の公園で一休みしておられた、20歳前後ぐらいのお兄さんたちに写真撮らせてもらいました。“新”という文字を崩したデザインでしょうか?すごくカッコいい!この上着、「ニクジバン」というそうです。おそらくは「肉襦袢」の事かと。

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正面はこんな感じ。もちろん、この新町の曳山に関わった者しか着用を許されない、いわゆる“正装”。曳山自体が唐津神社に奉納された「神さまの持ち物」なので、触れる者はやはり正しい格好をしていないと。

そうそう、ちなみに“くんち”とは秋祭りのこと。九州では、たとえば『長崎くんち』などもよく知られています。唐津くんちのパンフレットには「供日(くにち)」=秋の収穫をお供えして感謝する日が訛ったものと書かれていますが、以前他のお祭りで聞いた話だと、重陽の節句が旧暦の9月9日だったことから、「9日」が訛って“くんち”になったとも。

まあ諸説あるということで、たぶん、九州の方言なのではないかなぁ?思います。

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唐津くんちの正装は、【前編】でも軽く触れたように、江戸時代の“火消し”のスタイルに近いように思います。

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はちまきのデザインも、町によってそれぞれ違います。

カッコいいね、そういうのが着れるのって羨ましいですよと話すと、

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「あの赤い法被あるでしょ?あれが本当は一番カッコいい」ということ。くんちに長く関わり続けているベテランの年長者しか着る事が許されないそう。なるほどー!!

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小学生ぐらいの小さなお子さんも、この日はお祭り正装。で、図々しくも…

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関係者の方のご好意で、唐津くんち期間真っ最中の一般家庭に潜入!食卓にすげえご馳走がズラッと並ぶ!!くんちに関わっているお家は、11月2日からの3日間はだいたいこんな感じだそうです。奥さん大変だろうなぁ…

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笛、見せてもらいました。何の変哲もない小さな横笛。これがあんなに素晴らしい音色を!

唐津くんちは11月2日から4日までの3日間のお祭りですが、実際は10月9日の『初くんち』という行事から始まるそうです。10月に入った頃から、唐津の街は徐々にお祭り気運が高まってきて、そして本番のこの3日間を迎えるそう。

「くんちの間の3日間はもちろん、その前後もだいたい仕事は休みますね。終わった後も2~3日休む人もいるし。それでも、まわりは別に何も言わない。」とのこと。“伝統のお祭りが残っている街あるある”でしょう。いいなぁ!!

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お邪魔させていただいたお家を出て(ご馳走様でした!ありがとうございました!!)、すっかり日の落ちた唐津の街をブラつく…曳山がライトアップされて、恰好の記念撮影スポットに。

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7番曳山の『飛龍』。美しい朱色。水銀朱という、特殊な釉薬で仕上げられているそうです。

ちなみに水銀朱とは、人体に悪影響をもたらすメチル水銀とは別のもの。鉱物から採れる朱色を基にしたものです。ドラクエや澁澤龍彦などのファンタジーものに登場する『賢者の石』は、この鉱物だったという説も。

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「山車を動かすお祭りは日本中にあるけれど、たいていはお祭りが終わったら壊してしまうか、長い歴史の間に作り変えたりするでしょ?でも、唐津くんちの曳山は、ずーっと大昔から同じモノを代々引き継いで、使い続けているんですよ。」と胸を張る関係者…それは凄い!自慢したくなりますよ!!

この曳山は1846年に作られたもの。傷んだ部分を修理したり、塗装を重ねたりはしているけれど、本体は江戸時代のものそのまま。

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日本のアートの結晶。これぞ芸術品という気がします。こんな凄いものを間近で見れるだけでなく、街中をグイグイと引き回すお祭り、それが唐津くんち。ああ、本当に本当に遅刻が悔やまれる…来年も見に来よう、もっと早い時間から来よう!!

夜店も楽しい唐津くんち

唐津くんちは神社のお祭りですから、

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縁日に欠かせない夜店もいっぱい!

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すっげぇ大賑わい!参道にずらっと屋台が立ち並びます。歩いてるだけで楽しい気分。

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唐津まできたんなら、やはりイカ食わんとね。

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なぜか射的に大行列が。しかも、何店舗も出てるし。唐津の人というか佐賀県民は射的がお好きなのでしょうか?

そして、これもお祭りに付き物ですよね、

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お化け屋敷!おどろおどろしいぞ…ちなみに入場料は300円。

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まあ、こういうことに“ネタバレ”は非常にナンセンスなので、あまり詳しくは書きませんが。一言だけ…300円、ドブに捨てたような気分ですわ。。。中はぜんぜん怖くないセーフティ仕様。

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お化け屋敷周辺のディスプレイが一番怖いというシャバ僧さま御用達プログラムなので、まあ、呼び込みのおジイさんの名調子にチップをあげるような気分で、お気軽に屋敷探訪してくださればと思います。

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ファミリーマートのまん前にまで出店が並び、コンビニの経営まで心配になってしまう盛り上がりっぷりの夜。

そんな秋祭り、唐津くんちは毎年11月2日~4日までの3日間開催されますよ。今回は2日目の模様をアップしたのですが、ハチマキや肉襦袢の写真を撮らせてくれたお兄さんに、「唐津くんちで一番盛り上がるときはいつ?」と尋ねてみると、

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「初日の夜、“宵山”というんですけれど、その時には曳山に提灯が灯されて、ライトアップみたいになるんすよ。ぼく的にはそれが一番かなぁ?」とのこと。彼に写真もいただきました。こんな感じになるそうですよ。これはたしかに見事!

ということで、もし唐津くんちを一度見てみたいという方は、初日(11月2日)の夜から泊りがけで来られることをオススメ!!ただし、くんち期間中は周辺の宿泊施設が完全に満室状態になるそうなので、早め早めのご予約されるべきだと思います。

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