映像制作のボーダーレスの秘密

福岡支社
福岡支社
ご当地情報・九州編
LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

せっかく大分に来たのだから、中津で『からあげ』を食べたい!

3回に渡って、大分県にある『宇佐神宮』の広い広い境内をあちこちウロウロしてきたわけですが。そのせいか、すっかりお腹が空いてしまいました。

宇佐市と福岡県の間にあるのが、大分県中津市。そうです!あの『からあげの聖地』として知られているところです。帰り道でもありますし、せっかくなんで立ち寄ってみましょう!!

『永遠の0』ゆかりの地

中津方面へと車で向かっていると、途中に『城井一号掩体壕』と書かれた看板をちょくちょく見かけます。

気になるので立ち寄ってみると、

P1050319-1

『掩体壕(えんたいごう)』が保存してある史跡公園でした。

掩体壕とは、太平洋戦争の時に飛行機などを隠していた倉庫のようなもの。

P1050325-1

大きさはこのぐらい。かなりデカいです。

横から見ると、

P1050326-1

このようになっています。上空からも見つかりにくいようカモフラージュされていますね。

ここにはかつて海軍航空隊の基地があったそうです。ベストセラー小説で映画・ドラマ化もされた『永遠の0(ゼロ)』にもその名前が出ていたので、ご存じの方も多いと思います。掩体壕は今でも日本各地に残されていますが、ここ宇佐市の史跡公園のように間近で見られるものは珍しいそうです。

 

周囲にはいくつかの掩体壕が今もなお当時の姿のまま残されていて、

P1050329-1

その多くは、今では

P1050327-1

地元の農家の方がトラクターなどの農機具を仕舞っておく倉庫代わりに使用しているみたい。

今は平和利用されているんだなぁ、と思って、少し微笑ましくなりました。

聖地・中津からあげの基礎知識

少し道が逸れてしまいましたね。そうです、「からあげ」ですね。

宇佐市から中津市にかけて車を走らせていると、

P1050239-1

ここにも!

P1050331-1-5

またここにも!

P1050236-1

またまたここにも!!という感じで、街の至るところに唐揚げ屋さんの看板を見ることが出来ます。

最近はテレビや雑誌、ネットの記事などでも、大分・中津の唐揚げがちょくちょく紹介されていたりしますよね。文字通り『鳥のからあげの聖地』です…某・有名なフライドチキンのチェーン店が、中津市だけは出店できない(出店しても即撤退の憂き目に!)――といった都市伝説も納得の、そこら中に唐揚げ専門店が並んでいるという感じ。

 

と、ここで。“中津からあげ”の基礎知識を。

ほとんどのお店が“グラム単位”での注文です。

100グラムあたり◯ ◯円というお店が多いです。地元の方はキロ単位で買って帰ることも多いとか。とはいえ、100グラムだけ注文しても嫌な顔をされることはありませんのでご安心を!

 

そして、これは最初少し驚きましたが、

基本的には“テイクアウト”です!

今やご当地グルメとして知名度もアップしていますが、本来は地元の人たちがご飯のおかずやお酒のツマミに買って帰るもの。なので、上の写真のように、屋台形式だったり、コンテナを改造するなどした小規模店舗が多いです。

店内にイートインスペースのないお店も多く、僕たちのような観光客は、近くのベンチを探すとか、車の中でとか、歩きながら食べるのが基本なのですが、もちろん、店内で座って食べられるところもありますよ!今回はそんなお店を食べ歩きしてみました。

中津からあげの元祖!『総本家 もり山』

まず1軒目は、超人気のお店!

P1050215-1

『中津からあげ 総本家 もり山』です。

P1050214-1

創業40年!!中津からあげの元祖と言われているお店です。

ここも基本的にはテイクアウト中心なのですが、店内に1席だけテーブルがありますので、その場で揚げたてを食べることもできます。

P1050208-1

お店に入ると即厨房が目に入ってきます。上に貼られているメニューをご覧いただければ分かりますが、ここもグラム単位での注文です。

大将と女将さんが休みなく下ごしらえ中。注文すると、その場ですぐに揚げてくれます。店内には、

P1050209-1

 

P1050213-1

中津からあげの楽しみ方が。こちらを読みつつ待っていると、こんな感じで…

P1050198-6

中津からあげの、これは砂肝ですね。さっきも書いた通りテイクアウトが基本ですから、こんな感じで紙の小袋に入って出てきます。

P1050202-1

砂肝だけではなく、骨付きモモ肉とか骨なしとか、ついつい、いっぱい注文しすぎたりして(笑)

 

待望のひと口目…うーん、やっぱり美味しいっす!!

看板には『にんにく塩ダレ』と書いてありますが、にんにくの風味は感じるか感じないかの、まさに絶妙な味付け。良質の肉と、そして下ごしらえが完璧なんでしょうね。鶏肉独特の臭みも全く完全にナシ!火の通りもバッチリ。肉汁をしっかり閉じ込めた揚がり方。

さすが、この道40年の大人気店!名声通りの美味しさでした!!

定食で食べたい方に!『からあげ屋 チキンハウス』

『総本家 もり山』の看板にも「今すぐ酒が飲みたくなる」というような事が書かれてましたが…ホント、すぐにでもビールが飲みたくなるのをガマンしつつ(運転する時は絶対に飲んじゃダメ!)。

なので、せめてご飯と一緒に楽しみたいということで、

P1050232-1-1

『からあげ屋 チキンハウス』

P1050229-1

テイクアウトだけではなく、定食メニューも有名。ご飯にお味噌汁が付いて、これで500円!!

揚げたてアツアツの唐揚げとご飯、そしてお味噌汁…それだけでもう幸せです。

P1050220-1

そうそう、これも『中津からあげ』の基本ですが、何も付けなくても充分に美味しいです。

いつもは唐揚げにケチャップや醤油、塩コショウなどを付けて食べている人も、中津ではまず何も付けずに食べてみてください。それでも充分にご飯のオカズになるぐらい、しっかりと下味が付いています。

それぞれのお店によって違う、その味付けの違いを楽しむのも、『中津からあげ』を楽しむポイントのひとつだと思いますよ!

中津からあげ・まとめ

今回は『宇佐神宮』の帰り道だったんで、あまり時間もなく、特別にイートインできるお店の2軒しか回れませんでしたが…最後に、この『中津からあげ』を楽しむための基本ポイントを。

 

基本はテイクアウト(ただし、お店によってはイートイン可のお店も)

 

ほとんどのお店が“グラム単位”での注文(100グラム単位が一般的)

 

何も付けずに、そのまま食べてみましょう!

 

あと、本文では触れられませんでしたが、

食べ歩きするなら車での移動がベストです。

からあげは中津市のみなさんにとって日常の一部。お店は繁華街だけではなく、むしろ住宅街にこそ多いです。テイクアウトが基本でもありますので、食べる場所を確保する意味でも車を利用するのがベストだと思います。

 

そして…これは福岡でもよく耳にする言葉ですが。

中津からあげは本当に冷めても美味しい!

アツアツのが美味しいのは当たり前ですが…冷めた中津からあげでは、別の美味しさが楽しめる気がします。

熱い時には気付きにくかった、お店それぞれの下味がクッキリと感じられることも。「このお店はショウガをこんなにも効かせていたのか!?」とか、「実はニンニクたっぷりだったんだ~!」などなど。

暑い時期は要注意ですが、チャンスがあれば、冷めた中津からあげも試してもらいたいと思います。

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事一覧

佐賀の『そば街道』(3)
【おまけ】相島のネコたちと、花なども少々
博多駅のクリスマス2016