映像制作のボーダーレスの秘密

岡本 良太
岡本 良太
ご当地情報・西日本編
LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

関門海峡を歩いて渡りたい。【後編】

>【前編】はこちら<

 

>【中編】はこちら<

 

考えたら、山口と福岡の県境はもちろん、本州と九州の州境も厳密にはこれまで見たことなかったんですよね。漠然と「あの海が境目かぁ」などと思っていただけで。

それが、

P1170631-6-6

こんな風に間近で見れて、しかもその境界線に触れることさえ出来るのですから、否応なくテンションは上がるのでした。

P1170569-6-7

50メートルも潜った海底に引かれた境界線にタッチ。これはなかなか貴重な体験かも…福岡・山口に長年住んでいる人でも、経験したことあるって人は意外と少ないかもしれません。

いよいよ本州が見えてきた!

県境を越えて、すこし元気が戻りました。

P1170574-6-6

風景は同じ、相変わらずの地下のトンネル1本道ですが。

それでも、「ここからは本州だ!」とか、よく分からん高揚感に押されて、足取りは軽やかに。道のりもあと半分ですしね。

P1170563-5-6

この上に国道2号線が走り、そしてさらにその上は海か…ちなみにこの関門トンネル内には、毎日4800トンもの海水が染み込んでくるそうですよ。もちろんポンプで日々排水しているそうです。

P1170546-5-6

またまたコブダイの絵が。周りにいるのは若魚で、まだメスの頃なのでしょう。ちなみにコブダイは、1匹のオスが複数のメスを従えて『ハーレム』を作る魚としても有名です。

 

…などと、またまたコブ壁画に思いを馳せているうちに。

P1170582-6-7

遠くに開けた空間が見えてきました。あれがゴール地点でしょう。

こちらは本州!

見る見るうちに、開けた空間は目の前に。

P1170583-5-6

こちら側はもう本州。山口県の下関市です。

やっぱり本州生まれの僕としては、なんとなく帰ってきた気分に!?

そんなこんなでゴール!

P1170590-6-7

【前編】と同じく国道2号線の標識。でも、こちら側は下関市です。

同じく記念スタンプ台もありますが、

P1170588-7-7

下に描かれているのは武蔵と小次郎。巌流島のイメージです。

壁や柱に描かれているのも、

P1170586-6-6

瓦そばなど、山口県の名物についての紹介。

P1170593-7-8

同じくエレベーターに乗り、今度は逆に地上へ

P1170599-6-7

チーンとドアが開くと…目の前に料金箱!?

そういえば、バイクと自転車は20円を“下関で”払うと書いてありましたね。

料金箱が設置されている以外は、

P1170627-6

エレベーターや、

P1170602-5-7

建物の外観などは、九州側とほとんど同じ。

ただ、大きく違うのは、

P1170606-7-6

道路を挟んで向こう側が、壇ノ浦の合戦の舞台であるということ。

以前、このブログでも紹介しました。

P1170615-6-6

八艘飛びの源義経

P1170623-6-6

平家が武門の華、平知盛。歌舞伎などでおなじみの「碇知盛」を描いた銅像が建てられています。

ちなみに…九州側の人道入り口はとても分かりにくいところにありましたが、こちら山口側の入り口は国道9号線に面しているのですぐに分かります。関門海峡を歩いて渡るなら、山口県側の方からがオススメかもしれません。

意外な達成感あり!?徒歩での海峡越え

トンネルを抜けるとすでに夜になりかけていたので、真っ暗になってしまう前に九州へと帰ることに。

P1170603-6-7

今来た道を、今度は逆に、

P1170584-5-6

トンネル内に戻り、北九州の門司の方へ。

当たり前ですが、同じトンネルを戻るだけなので、

P1170555-5-6

景色は同じです。なので、来るときと違い、帰り道はほとんど写真を撮らず、ただひたすら歩きに歩いたわけですが…

そしたら意外と近い?というか、そんなに時間掛かりませんでした。

P1170633-6-6

正味、20分ぐらいだったでしょうか。ちょうどよいウォーキングコースですね。しかも真っ直ぐの道ですし。走っている人、ジョギングしていた人が多いのも納得。

P1170654-6-6

海底から地上に出ると、辺りはもうすっかりと真っ暗に。

 

夜景を観つつ…本州←→九州を行ったり来たりした、なんというか達成感でしょうか?不思議な爽快感があるもんですよ。ちょっとハマりそうな予感が。

青函トンネルはダメみたいですが、明石海峡大橋は定期的にウォーキングイベントを開催していますし。

あと、本州と四国をつなぐ『しまなみ海道』。たしか、自転車や徒歩での横断も出来たって聞いたことあるような…

 

大林宣彦監督の“尾道三部作”ロケ地めぐりを兼ねて、いつの日か、瀬戸内海横断もやってみたいなぁ、などと思ったりもしたのでした。

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事一覧

歴史(オカルトも)好きな方に―京都の『明智藪』【後編】
オムライスの元祖といわれているお店
プロレスとファーストフードとパンク修理の店