映像制作のボーダーレスの秘密

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ご当地情報・西日本編
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呉海自カレーフェスタ2018に行ってきました!【後編】

>【前編】はこちら<

 

現在、私たちがお家で食べているカレーは、戦争中に海軍で出されていたものがルーツの一つになっているとか。たしかに、前編で紹介した『ぶんご』のカレーも、

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この呉基地業務隊の牛すじカレーも、いわゆる“家庭の味”に近いです。そんなに辛くないし、ルウも硬めというか、サラッとしていません。粘度が高めのカレーライス。

でも、それがまたいいんですよね。飽きないし、いくらでも食べられそうな感じ。ハシゴして食べ比べするのにちょうどいいカレーです。。。が、

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あちこちですでに“完売”の文字が。ううむ、でも仕方ないですよ。僕は以前、イベント関係の仕事もしてたんで、お店側の気持ちもよーく分かります。大雨が降ったら一発で大赤字だもんなぁ。食べ物系の出店なんて特に。大量に準備してればイイってもんでもないんですよね。

ナスとひき肉のカレー

グルメだけではなくて、いろんな楽しいイベント盛りだくさんなのも、この呉海自カレーフェスタの良いところ。【前編】で紹介した自衛艦の開放もそうなんですけれど、他にも、

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アイドルのライブとか、

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海上自衛隊地方総監部の公式イメージキャラクターの『くれこ』と『やまと』と記念写真。どこからともなくササッと自衛官の方が現れて、「私がシャッター押しますんで、ご家族ご一緒にどうぞ!」と、サービス満点。

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あと、以前にも別のスタッフが少し書いていましたけれど、呉市は観光にとっても力を入れているみたいですね。

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『この世界の片隅に』のロケ地マップの配布や説明なども。アニメ&ドラマの聖地巡礼も楽しいでしょうけれど、呉市自体が絵になる風景だらけというか。撮影の仕事で全国を飛びまわっているのですが、この街の景色や空気って、他にはない、独特なものがあるんですよね。きっと旅好きや方や写真好きな方には堪えられない街なんじゃないか?と。

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他にも、会場には海自オリジナルグッズのお店も。写真では1軒だけですが、実際は他の場所にも何軒か出ていましたし…

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可愛いかったです!ドイツシェパード!!海上自衛隊では警備犬と呼ばれているそうです。その名の通り基地内の警備はもちろん、災害・震災の際には救助犬になるという働き者。

すっごく人懐っこいんですが、しゃがんでカメラを向けたりすると急にピリリと緊張感出してきたり、ソワソワして落ち着かなくなったり…やはり、ただの飼い犬ではないなと感心したりして。

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艦内開放は終わっても、触れるような近距離に護衛艦や、

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潜水艦が普通に停泊していたりもするし。ホント、ここに来ないと体験できないことに満ち溢れていましたよ、呉基地。

合い間にちょこっと、

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うどん食べたりも。あっさり薄味でダシが効いてる関西風、美味しいなぁ。でも、せっかくカレーフェスに来たんだし、シメにもう1杯ぐらいカレー食べたいよ…

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売り切れ店続出の中、『呉教育隊』の前には行列が。まだ残っているみたい。

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で、こちらが教育隊の、ナスとひき肉のカレー。これがめっちゃ美味しかったです!正直、あんまりナスビって好きじゃないほうなんですけれど、トロみの多いルウがよく絡むからでしょうか、とっても美味しくいただけました。

こんなに美味しいカレーなのに、まだ売れ残っていたという不思議…値段はどこも一律で1杯300円(ただしハーフサイズです。量はそんなに多くありません)なのに。

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どうやら、護衛艦や潜水艦、練習艦など「海の上で食べられているカレー」がまず売り切れてしまうみたいですね。マニアなら当然か。で、教育隊とか基地のレシピのものは、比較的最後のほうまで残っていたようです。

呉海自カレーフェスタ、おそらくは来年も開催されると思います。興味を持たれた方、「来年行ってみようか?」という方は、『できるだけ早めに会場入りして、まずは護衛艦のカレーを食べること。艦内の見学やアトラクションを楽しむのは後回し』というのが攻略法だと思います!

呉の街でもカレーを!

イベントはけっこう早め、午後3時ごろには終了。

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無料のシャトルバスで、再び呉駅まで。

帰りまでまだかなり時間があったので、呉市内をブラブラ観光。

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天気がイマイチだったのがちょっと残念。でも、呉に限らず広島全般に言えることなんですが…なんか、独特の空気が漂っている感じがして、ただブラブラ歩いているだけでも楽しいんですよね。

東京とは全然違うし、関西ともまた違う空気。日本中でココだけの雰囲気。

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1階は店舗で2階は住居?こういうところに広島支社とか作れたらなぁ。

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程よくヤル気なさげなラーメン屋さん。ご当地ラーメンもいいなぁ、1杯ぐらいならまだ食べられるかもと思ったんですが、お店は

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店主がケガで入院中!?早く良くなりますように。。。

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日が落ちかけてきたころに商店街へ。『パルス通り』というみたいです。

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全国チェーンの店はまず見当たりません。昔からあるような、地元の個人経営のお店ばかりみたい。こういうところ、今となってはなかなか貴重だと思います。

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演歌のポスターがバリバリに貼りまくられたレコード屋にギターとベースが。呉でバンド始めるならまずココか。きっとこういう店から、新元号の下に未来のガレージパンクが誕生するのではないかと。

…帰ってからちょっと調べてみたら、ここは『公声堂(こうせいどう)』という、浜田省吾さんが“初めてギターを見た”お店だそうな。J-POPの聖地だったんですね!

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目抜き通りから細い路地を一本入ると、もうヤバい雰囲気最高です!こういうところ大好き!!

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雑居ビルの2階に、スナックかなぁ?『レインメーカー』なるお店。コッポラの映画か?それともオカダ・カズチカか?でもシルエットは峰不二子風。

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そしてそしてキャバレーだよキャバレー!!しかも屋号がシブすぎ、“Fun in Acapulco”、『アカプルコの海』ってプレスリーの映画じゃないか!?入ってみてぇ!!

 

そんな、いちいちカッコよすぎる街並みを歩き進んでいくと、

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商店街の外れに『カレーの店 仔豚』?ちなみにすぐお隣には、

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広島風お好み焼きの店もある…昼間にいっぱいカレー食べたしなぁ。せっかく広島に来たんだし、有名なお好み焼きも食べてみたいし。悩むなぁ。。。

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結局、海軍カレーでも自衛艦カレーでもない、普通のカレー屋さんみたいですけれど、仔豚をチョイス。こうなりゃカレー尽くしですよ。

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良心的な価格。カツカレーもリーズナブル。さっそくオーダー。

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サラダもちゃんと付いてこのお値段なら文句ナシです。まだかなぁ?僕のカツカレー。

待つことしばし。やってきたのがこちら。

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おお~、ポットに入っているタイプ!なんか本格的に見えるよ!!

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ちなみにこのカレールウが入っている器、正式名称はなんていうかご存知ですか??…「カレーポット」や「ソースポット」でも別に間違いではないそうですが、正しくは「グレイビーボート」と呼ぶのだそうですよ。グレイビー・ソースと関係あるのかな??

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なんか久しぶり。自分の好みの分量だけかけて食べる、わくわくしますね。

ちなみにちなみにもうひとつ。こうやって自分でルウをかけて食べるのが『カレーライス』、はじめからかかった状態で出てくるのが『ライスカレー』なんだそうですよ。まあ、現在ではどっちでもいいみたいですが。

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ルウはもちろん、カツまで手作り感いっぱい。「当たり前だ!」という方も多いと思いますが…ちゃんとしたレストランでも、意外とけっこうレトルトカレーに出来合いのカツ使っているところが多かったりもするんですよ。だから「ルウ多めで!」とかに対応できなかったりするんですよね。

味のほうはもう言うまでもなし。というか、こんなに美味しいカレーは久しぶりかも?基地で食べたのもそうでしたが、呉のカレーってそんなに辛くないんです。ファーストインプレッションは、どちらかというと甘い感じ。でも、舌先にはほんのりピリリとした辛さと、深い旨味が残ります。他の地域で食べるカレーとはちょっと違う味のように思いました。

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偶然見つけて、行き当たりばったりで飛び込んだお店だったけど、大当たりでしたよ仔豚。さすが呉市のカレーはレベル高すぎだ!

 

今年(2018年)7月の豪雨で、広島県は甚大な被害を被ったそうです。呉市も例外ではなく、今もなお仮設住宅での暮らしを余儀なくされている方も多いのだとか。

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ただ、今回紹介させてもらった通り、呉駅周辺の繁華街等はほぼ元の落ち着きを取り戻しつつある様子でしたし、以前紹介したように、江田島や大和ミュージアムなども通常通りの運営または営業状態にあるようです。

他府県から観光に訪れることも、立派な復興の手助けになるんじゃないかと。カレーを食べ歩きしたり、お土産を買ったりすることが、結果的に募金と同じ働きをするのではないか?と思うのです。

 

まだ正式な発表はないのでなんとも言えないのですが、おそらくは来年も『呉海自カレーフェスタ』が開催されるはずです。呉市は本当に絵になるステキな街ですので、市内観光と併せてぜひぜひ!僕もまた参加しようと思っていますよ。次回は護衛艦の見学の前に、まず一通りカレーを味わってからにしようと決めています!!

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