>パート(1)はこちら< これも意外と知られていませんが、山口県は温泉王国でもあります。  
2017/12/12(火)
広島・呉の、“呉らしい”イルミネーション【前編】
2週間後にはクリスマス。早いですね~!
このブログでも、なにかクリスマスらしいものを→やっぱりイルミネーションでしょう!ということで、
某所のクリスマスイルミネーション。聖夜ムードも盛り上がる…
でも。たしかに美しいし、素敵だし、手間もお金も掛かっているのも承知してますが、正直なところ、全国どこでもあまり変わりばえしないというか、“ご当地ならでは感”が薄いのも否めない…
そんな中、広島・呉(くれ)のクリスマスイルミネーションが“ご当地感出しまくり”だというので、出張の合間にちょこっと見てまいりました。
海外からのお客さんも多い観光都市に!
広島の呉といえば、古くは軍港の街。海軍の街でした。
無骨で頑丈そうな赤レンガ倉庫群。戦艦『大和』をはじめ、数々の軍艦がこの呉で造られました。
『アレイからすこじま』にて。目の前に普通に潜水艦が浮かんでます。
久しぶりに来てみると、観光客の層がガラッと変わっていることに驚き。以前は年配の男性が目立つ場所だったのに、今は若いカップルや家族連れ、そして外国からのお客さんが中心に。
ブラウザゲームの『艦隊これくしょん』通称“艦これ”の人気、アニメーション映画『この世界の片隅に』の舞台になったこと、そして、今年の春に台湾の基隆市と姉妹都市になったことから、
台湾の“呉(ウー)”さんを呉市に呼ぼう!というキャンペーンを大々的に行うなどして、かつての海軍の街から、日本の歴史を学ぶ観光地に生まれ変わろうとしているみたいです。
そのあたりのことはまた別の機会に。今はクリスマスイルミネーションですね。
日没を待って…JR呉駅。
ちなみにこの呉駅、電車が出発するときの発車メロディは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』のテーマ曲!すごくカッコいいです。呉に来たなら必聴!!
駅から歩くこと10分弱ぐらい?『蔵本通り』や『芸術の広場』というところを目指し、川沿いに歩いていくと…
見えてきました、イルミネーション!
空母『赤城』のイルミネーション
いきなり目に飛び込んでくるのが、
航空母艦『赤城(あかぎ)』のイルミネーション。この呉に海軍工廠があった頃に建造された、いわばご当地空母。
そう、この『2017イルミネーションロードくれ』では、広島・呉にゆかりのイルミネーションを見ることができるのでした。
かなりデカいです。そして、細部にコダワリ。
空母としては世界的にも珍しい、左舷艦橋に
右煙突。赤城の特徴のひとつです。
両舷には対空機銃、高角砲か?も装備。
空母なので、もちろん艦載機も。主翼やスパッツの形状から九九艦爆かなぁ?それとも、意外と宮崎駿監督の映画『風立ちぬ』にも登場した九六式艦戦か?
今まさに飛び立ってます。全力航行中!
大きさ、リアルさ、そして美しさにも驚かされましたが…これを見てた小学生ぐらいの女の子が、お母さんらしき方といっしょに「アカギさーん!」と、艦を“さん付け”で呼んでいたことにも驚き。
これも『艦これ』の影響なのでしょうか?この親子も提督さん!?
戦艦『大和』のイルミネーション
周囲の木々の青いイルミネーションは、たぶん“海”をイメージしたもの?
これも港町・呉ならではの演出。そして、広島といえば
平清盛公。平安時代、安芸守(安芸とは現在の広島のことです)だった清盛公が、港の工事を一日で終わらせるため、沈みかけた夕日を扇子であおいで昼間に戻したという『日招き』伝説。
諸葛孔明もビックリの術を使い、瀬戸内海に世界的な港を整備したヒーローなんですが…源氏の世になったせいか、どうも悪役のイメージで語られることが多いような。
そんな、港の神さまが見守る先には、
呉の造船技術の結晶、戦艦『大和』が堂々と鎮座。
こっちは艦尾。かなりデカいです!普通のレンズで全体を写真に納めるのが難しいぐらい。超々々弩級戦艦の佇まい。
46センチ主砲。
艦橋そして電探(レーダー)も!