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憧れの『ブルートレイン』に泊まろう【前編】

電車好きとか、そういうわけではないのですが。

少し前に、ちょっと変わった宿に泊まったので、ぜひとも全国のみなさんに知ってもらいたいというか、「へーっ、熊本にはこんな所もあるんだね」などと、記憶の片隅にでも留めておいていただければと思い、紹介することにします。

懐かしの列車、ブルートレインに泊まってきましたよ!

そのままの車体が…

熊本県は球磨郡多良木町(たらぎまち)。

熊本市内からだと車で1時間半~2時間弱ぐらい?豊かな緑に囲まれた、風光明媚な街。かつて阪神タイガースやオリックス・ブルーウェーブでエースを務めた“フォークのオバケ”こと野田浩司さんの出身地でもあります。

そんな多良木町の中心部と言ってもいいでしょう、くま川鉄道湯前線の多良木駅すぐそばに停車(!?)しているこちら。

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本当に、どこからどう見ても、駅の近くの車庫に停車している電車にしか見えないのですが…

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この中がなんと宿泊施設に!

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ほんと、鉄道マニアではなくて、ぜんぜん詳しくはないのですが、それでもやっぱり男の子ならテンション上がりますよ。かつて熊本-東京間を走ったブルートレイン『はやぶさ』が、そのままホテルになっているという、

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ブルートレインたらぎです!

さっそく乗車…いや、宿泊施設ですから、

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まずはフロントへと向かいましょう。

ブルートレインがそのままの姿で!

便宜上、ホテルとか旅館などと書いてきましたが、正式には簡易宿泊施設、いわゆるゲストハウスという感じでしょうか?

バイク乗りや、旅慣れた人にはおなじみのツーリングハウスが一番近いかも?ホテルや旅館ではなくて、本当にただ泊まるだけ、素泊まりの宿泊施設です。

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宿泊客みんなで使う“交流スペース”はこんな雰囲気。電車をそのまま使っているので、窓が多くてとっても明るい!ちなみにこの部分はフリーのWi-Fi完備です。

基本的に食事は出ないので、この場所に持ち込みOK。

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このテの宿には必須の、電子レンジ&熱湯は当然無料サービス。近所に食堂などもチラホラありましたが、素泊まり宿を使うならやはりコンビニ弁当とカップラーメンなどが雰囲気。あとビールがあればOKでしょう。

ちなみに、宿泊料金は大人1泊3080円。ビジネスホテルに泊まることを思えばかなりお得。旅が長くなれば、宿泊費も出来るだけ抑えたくなるというもの。しかも“ブルートレイン”に寝泊りできるというプレミアムなオマケ感もあるし。

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チェックインを済ませて。今回ここを訪れたのが、6月下旬の梅雨真っ盛りの頃。完全にシーズンオフだったせいか、前日の予約でも個室が取れました。

カプセルホテルよりもちょっと広いぐらい?でもカギ付き、完全に個室です。2段ベッドの開放客席と料金も同じ。予約の時に個室を希望すればOKです。ただし、空いていれば、でしょうけど。夜はここで横になります。シーツとマクラあり。

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スタッフさん曰く、「若干、手を加えてあるけれど、基本的にはこの電車の現役当時そのままの客室です」とのこと。

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もちろん、コンセントもあります。

客室の車窓から。もちろん動かないので、景色が流れたりはしないのですけれど、それでもなんだかワクサクするというか、テンション上がります!!

当時そのままの内装を

個室に荷物を置いて、さっそく車内というか館内を探索。

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車内も、この電車が現役で走っていたころのものを、できる限りそのままの形で残してあるそうです。

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これは車両の形式を表しているのでしょうか?

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オハネ!?意味が分かればもっと楽しいだろうに…電車マニアでないことを少し後悔。

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水は出ないようになっていますが、洗面台も当時のままの配置だそうです。

 

こちらの車両には個室はなくて、

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1ボックスに2段ベッドが2つずつ。4人部屋みたいなもの?修学旅行みたいで楽しそう!

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でも、上の段に登るためのハシゴのようなものが見あたらない…

よく見ると、窓際に細い棒が。一見、窓の桟みたいに見えます。

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この細い棒の両サイドに把手が。

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引っ張ると、細い棒がアッという間にハシゴに変身。すごい!省スペース!!

 

別の車両の窓際に、こんな四角い枠が。スタッフの方に、「これ、何だか分かりますか?」と尋ねられ、

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いや…なんだか分からないですね…何ですかこれは?

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なんと補助席。流れる窓の外の景色を眺めるためのものだったそうですよ。

これら全て、このブルートレイン『はやぶさ』が現役で熊本~東京間を走っていたときに使用されていた、そのままの設備なんだそうですよ。

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ただし、トイレだけは完全にリフォームしてあって安心。もちろん共同使用ですが、とっても清潔。多良木町の名が示す通り、この辺りは質の良い材木の名産地でもあるそうで、おそらくはそのお陰もあるのでしょう、木目も美しい上品なトイレが設えてあります。

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このブルートレインたらぎには入浴設備はありません。シャワーもなし。ですが、道路を挟んだ真向かいに、『えびすの湯』という大きな銭湯があるのでご安心を。1泊につき、この銭湯のチケットを1枚もらえる(宿泊費に含まれているそうですが)ので、感覚的には1回タダで入れる感じ。得した気分。

この銭湯がとっても広くて気持ちいいんですよ~!

 

【後編】につづく

※料金、サービス等はすべて2017年6月のものです

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