『ペンギン水族館』を紹介したスタッフたちと入れ替わりで長崎へ出張に。 実は、前から行ってみたい場所があった
2017/02/03(金)
ネコ好きにだけコッソリと教えたい福岡の旅館【前編】
ある方から、「福岡に、ネコ好きにはタマらない旅館がある」という噂を聞きつけ、さっそく下調べを開始…しかし、『ネコ・旅館・福岡』などでググってみても、ほとんど情報は出てきません。本当に実在するの?どうタマらないの??
ネコ好きとしては気になることばかり。さっそく潜入調査してみることに。
福岡市内の繁華街からもそう遠くはない、某ベッドタウンにあるということで、
おなじみ福岡の玄関のひとつ、博多駅に立つ。
そうそう、ちょっと話はズレますが、
博多駅に売っている、あまおうイチゴが丸ごと入ったドラ焼き『どらきんぐ生』、とっても美味しいですよ!大人気です!!
博多駅から在来線に揺られて20分ぐらいでしょうか?
とある寂しげな駅に到着。ちょっとローカル色強いというか、あんまりヒトっ気がない…博多の賑わいがウソみたいな、静かなベッドタウンです。
その駅のすぐ近くにある、どうやらここのようです。
懐かしい感じの、昔は地方都市によく見られた“素泊まり旅館”といった佇まいです。ちょっと入りにくいかも?ですが、電話で予約した際には女将さんらしき方がとっても愛想良く受け答えしてくださったんで、ひとまず勇気を振り絞って「すみませーん!」と玄関を開けてみる…
すると、僕とちょうど前後して、おそらく20代後半ぐらいの若い女性も一人チェックインされている様子。正直なところ、こんな怪しげ(すみません!)な雰囲気の旅館に、うら若き女性が一人で泊まるなんて、なんだか不思議な感じもしたのですが。
その理由は、後ほど理解できました…
純和風、カギもなし!
電話で感じた雰囲気そのままに、とっても愛想よくって優しげな女将さんに案内されて、今夜泊まる部屋へと。
懐かしい感じ!田舎の親戚の家に遊びに来たような錯覚に陥ります。
コタツですよ!嬉しいな。
部屋はフスマにガラス戸で囲まれていて、まったくカギはかかりません。セキュリティ感覚ゼロです。昔はよく見かけたもんですけどね、釣り宿とか、温泉の湯治場とかで。
タバコもバンバン吸い放題。でも寝タバコは厳禁です!
トイレとお風呂は共同です。自室にはありません。
まるで家族風呂の雰囲気。
「戸が閉まっているときは、誰かがお風呂に入ってますんで気をつけてくださいね。」と説明受けました。僕はこういうバーリトゥード的MMA的なお宿には何の抵抗もないし、むしろ好きだったりするのですが、今どきのヒトたちはどうなんだろか…?
ステキな来訪者が!!
優しい女将さんの「いまお風呂空いてますよ~」とのお知らせに呼応し、サッパリと汗を流して。部屋に戻り、
床の間の、これは不動明王かな?に手を合わせたり、コタツでお茶を飲みながらノンビリ。
フスマとか、欄間とか。
やっぱり和室はいいですね。ついついダラダラしてしまう…
と、その時!フスマの向こう、廊下のあたりから、か細い声で「みゃあ~、みぁや~」と?
空耳か!?とも思いつつも、あわててフスマを開けてみると、そこには
うおおおネコが!ネコが訪ねて来てくれてるやん~!!
「おいでおいで、寒いやろ?部屋の中にお入り」と招くと、
さささっと上がりこんできて、
さっそく僕に甘え甘え甘えまくってくるではないか?なんという人懐っこさよ!
そうなのです。ここは部屋にネコが訪ねてきてくれる旅館なのでした。
ただし、『運が良ければ』という感じっぽい?ネコカフェなどのように、確実にネコと触れ合えるわけではなさそう。
いちおう、旅館名とか最寄り駅を隠しているのはその為です。もしこの記事を読んでここに泊まり、「ネコ来なかったやんけ!」と怒られても困りますので…
この旅館、別にネコをウリにしているわけでも何でもなさそうです。ただ、ここに住み着いているネコが勝手に館内をウロウロしてて、気が向けば客室に立ち寄るという、『ネコの気まぐれ旅館』とでも言うべき場所のようです。